神経質な展開か

 
21日の日経平均株価は5営業日続落し、2万6387円(前日比180円安)引けとなった。きのう20日に日銀が金融政策決定会合で大規模緩和を修正し、長期金利の許容変動幅の拡大を決定した影響が続き、朝方は売りが先行した。円高進行を背景に輸出関連株中心に軟調となり、下げ幅は一時300円近くに達した。その後、時間外取引での米株価指数先物高を支えに上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再びマイナス圏に押し戻された。日銀の緩和修正への警戒感を残したままであり、外部要因次第では調整が尾を引く可能性があるだろう。
 
明日22日の日経平均株価は、神経質な展開か。
2013年から続いた日銀の大規模緩和の修正はほとんど想定されておらず、各方面への影響を踏まえ、実質的に織り込むにはそれなりの時間を要することになりそうだ。
日経平均株価は200日移動平均線(2万7247円)を割り込んだが、10月安値(2万5621円)は割り込んでおらず、年初からのボックス圏はまだ維持している。
 
むろん、直近の5連敗で合計1768円の大幅下落を演じただけに投資家心理が落ち着けば、自律反発狙いの買いが入りやすいとみられる。ただし、終値できのうの2万7000円割れに続き、きょうは2万6500円を下回っており、先安懸念がつきまとう。市場では、「円高がさらに進むようだと、日経平均は10月3日安値(2万5621円)が意識されてくる」との声が聞かれた。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
 
28740.06  ボリンジャー:+2σ(25日)
28679.77  ボリンジャー:+2σ(13週)
28291.58  ボリンジャー:+1σ(26週)
28276.88  ボリンジャー:+1σ(25日)
28008.33  ボリンジャー:+1σ(13週)
27813.71  25日移動平均線
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27527.12  新値三本足陽転値
27508.42  26週移動平均線
27482.13  均衡表雲上限(日足)
27476.10  75日移動平均線
27422.37  均衡表基準線(週足)
27386.05  均衡表転換線(週足)
27386.05  均衡表基準線(日足)
27350.53  ボリンジャー:-1σ(25日)
27336.90  13週移動平均線
27321.40  6日移動平均線
27247.01  200日移動平均線
27232.75  均衡表転換線(日足)
27140.86  均衡表雲下限(日足)
26994.97  均衡表雲下限(週足)
26887.35  ボリンジャー:-2σ(25日)
26725.26  ボリンジャー:-1σ(26週)
26665.47  ボリンジャー:-1σ(13週)
26424.17  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
26387.72  ★日経平均株価21日終値
 
25994.04  ボリンジャー:-2σ(13週)
25942.11  ボリンジャー:-2σ(26週)
25322.60  ボリンジャー:-3σ(13週)
25158.95  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は4本連続陰線を引き、高値と安値も連日で前日水準を下回る「黒三兵」を示現。25日や13週など主要な移動平均線の下降継続と併せて強い売り圧力を窺わせた。一方、本日終値の25日線とのマイナス乖離率は5.13%と5%を超えて売られ過ぎゾーン入り。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)が88.76%と中立圏下限の90%ラインを下回ったことに加え、14日高値から本日安値まで1925.89円安と突っ込み警戒感が高まる水準でもあり、急落の反動高圧力も増してきた感じ。
 

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