11日の日経平均株価は大幅続落し、2万6401円(前週末比714円安)引け。現地7日の米国株式が下落し、東京市場が休場だった同10日も値を下げた流れを受け、売り優勢の展開となった。雇用統計次第では米国株が大きく下げるかもしれないというのは予想できたことだが、かなり下に値幅が出た。
時間外で米株価指数先物が値を下げ、台湾、韓国、香港などのアジア株安も重しとなり、下げ幅は一時750円近くに達した。ほぼ1週間ぶりに心理的なフシ目となる2万6500円を割り込み、下値への警戒が広がるなか、市場では「下の『マド』(3日高値2万6223円84銭-4日安値2万6633円52銭)埋めが意識されてくる」との声が聞かれた。
あす12日の東京株式市場は、神経質な展開か。
米国株式にらみの展開に変わりはないが、12日に9月20-21日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、13日に米9月CPI(消費者物価指数)、14日に米9月小売売上高、米10月ミシガン大学消費者マインド指数など注目イベントを控える。米金融引き締めによる景気後退懸念が根強いなか、結果次第で指数が揺れる可能性があり、動きづらい面がある。また、週末からは米金融機関を皮切りに企業決算が増えてくるが、業績見通しの下方修正が広がるとの懸念も指摘されており、先行きの心理的な重しとなることも想定される。
悲観に傾いた反動であすは反転に期待したいが、そうならず売られた場合には、心理的節目の2万6000円までで下げ止まるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
27452.53 75日移動平均線
27422.37 均衡表転換線(週足)
27371.50 均衡表雲下限(日足)
27371.50 均衡表基準線(週足)
27298.59 200日移動平均線
27275.02 25日移動平均線
27239.99 26週移動平均線
27140.86 均衡表基準線(日足)
26915.81 均衡表雲下限(週足)
26859.53 6日移動平均線
26858.85 ボリンジャー:-1σ(13週)
26548.50 ボリンジャー:-1σ(25日)
26510.58 均衡表転換線(日足)
26401.25 ★日経平均株価11日終値
26398.61 ボリンジャー:-1σ(26週)
26021.35 ボリンジャー:-2σ(13週)
25937.21 新値三本足陰転値
25821.97 ボリンジャー:-2σ(25日)
25557.24 ボリンジャー:-2σ(26週)
25183.85 ボリンジャー:-3σ(13週)
25095.45 ボリンジャー:-3σ(25日)
24715.86 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足はマド空けを伴う大陰線を描き、終値は節目の2万7000円を下放れた。5日移動平均線を上回る場面はなかったほか、株価上方ではともに下向きの25日線が200日線を上から下に抜けてデッドクロスを形成し、中長期的な地合い悪化リスクを警告する格好となった。
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