神経質な展開か

6日の日経平均株価は5営業日ぶりに小反発し、2万7626円(前日比6円高)引けとなった。5日の米国株式市場はレーバーデーの祝日で休場ながら、日本時間6日朝の時間外取引で米株価指数先物が上昇した流れを受け、買いが先行した。直後に先物に売りが出て下げに転じる場面もあったが、その後はいったん盛り返した。米株先物が上げ基調を強めるとともに上げ幅を拡大し、前場前半に190円超上昇した。ただ、一巡後は戻り売りに押し戻され、午後は米株先物の伸び悩みもあって前日終値近辺でもみ合った。新規の手掛かり材料に乏しく、様子見気分に傾いており、新たな材料待ちの状況と言えそうだ。
 
 
あす7日の東京株式市場は、神経質な展開か。
休場明け6日の米国株式の動向が注目されるが、週末9日に株価指数先物・オプション9月限のSQ(特別清算指数)算出を控える中、相場が荒れやすいとされる水曜日を迎える。SQ週の中日となる水曜日は機関投資家の持ち高調整の売買が膨らみ、不安定化する傾向があり、「米株次第では先物に思惑的な売りが出る可能性がある」との声が聞かれた。
 
休場明けの米国株の影響を大きく受けることになると思われるが、今週は8日にECB理事会が控えており、これを通過するまではグローバルマーケットも落ち着かないだろう。直近では欧州のエネルギー問題がクローズアップされており、欧州もインフレ抑制が至上命題となっている。足元でドル円は141円台に乗せてきた。ここから数日は日本と欧米の金利差拡大が強く意識されやすい中、円安期待を支えに外需株が存在感を出してくるかが注目されるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
28440.17  ボリンジャー:+1σ(13週)
28367.23  均衡表基準線(日足)
28252.07  25日移動平均線
28152.31  均衡表転換線(日足)
28104.46  ボリンジャー:+1σ(26週)
27878.96  新値三本足陽転値
27807.59  6日移動平均線
27762.48  ボリンジャー:-1σ(25日)
27750.53  均衡表転換線(週足)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
 
27626.51  ★日経平均株価6日終値
 
27478.00  200日移動平均線
27460.34  13週移動平均線
27407.70  75日移動平均線
27315.29  26週移動平均線
27292.27  均衡表雲上限(日足)
27272.89  ボリンジャー:-2σ(25日)
27220.95  均衡表基準線(週足)
27117.11  均衡表雲下限(週足)
26954.99  均衡表雲下限(日足)
26783.30  ボリンジャー:-3σ(25日)
26526.13  ボリンジャー:-1σ(26週)
26480.52  ボリンジャー:-1σ(13週)
25736.96  ボリンジャー:-2σ(26週)
25500.69  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
 
高値と安値も前日水準を上回ったが、終値は下向きの5日移動平均線を下回った。ローソク足が長めの上ヒゲを伴う小陰線を描いたこともあり、強い戻り売り圧力が続いている模様だ。25日線が下降を続ける一方、一目均衡表で遅行線が弱気シグナル発生を開始しており、チャート形状は依然として下落基調の延長を示唆している。
 

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