日経平均は99円高の2万1125円。
日経平均採用に漏れた村田製作所などの下げが水を差したとはいえ、外需の押し目を積極的に拾うような動きは見られなかった。
日経平均が下値2万1000円というフシ目を守ったことで、ひとまずここが下値の起点となるかがポイントに。出来高少なく、反発力もまだ低く、状況的には3月4日高値(年初来高値)を捉えるような強さは感じられないが、中期的なトレンドを示す75日移動平均線(2万1075円)を守っていることで、一段深い調整局面に入ることは今のところ回避している。
まずは25日移動平均線(2万1236円)を早々に超えられるかを見極めたい。
きょうの安値2万0938円を下回ることなく、2万1000円どころでの値固めが進むかに注目したい。
明日(12日)の東京株式市場は、現地11日に発表される米1月の小売売上高の内容など、海外の景気動向に反応する神経質な展開となりそうだ。
前週末に発表された米2月の雇用統計が、市場予想に比べて低調だったことから、米景気減速への懸念が強まっている。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
22013.33 200日移動平均線
21937.34 ボリンジャー:+2σ(25日)
21822.04 新値三本足陽転値
21778.17 ボリンジャー:+2σ(13週)
21698.33 均衡表基準線(週足)
21586.98 ボリンジャー:+1σ(25日)
21544.37 26週移動平均線
21458.63 6日移動平均線
21399.20 均衡表転換線(日足)
21236.61 25日移動平均線
21225.37 ボリンジャー:+1σ(13週)
21125.09 ★日経平均株価11日終値
21087.85 均衡表基準線(日足)
21075.56 75日移動平均線
21032.41 均衡表転換線(週足)
20886.24 ボリンジャー:-1σ(25日)
20823.69 均衡表雲上限(日足)
20672.56 13週移動平均線
20535.88 ボリンジャー:-2σ(25日)
20383.27 ボリンジャー:-1σ(26週)
20303.52 均衡表雲下限(日足)
20185.51 ボリンジャー:-3σ(25日)
20119.75 ボリンジャー:-1σ(13週)
ローソク足は短い陽線を引いたが、ザラ場安値が先週末安値を下回るとともに、5日線が下降を続け、下値不安を残して引けた。
一目均衡表では、日々線は雲上をキープしたが、転換線が本日も下降。遅行線と株価の上方乖離幅は小さく、強気シグナルは薄れる方向にある。
ボリンジャーバンド(25日ベース)では、-1σに接近した後で切り返したが、中心線には届かず、上値の重さを示唆した。
RSIは前週末に続き中立水準の50%を割った45.55%で推移。1日の77.18%をピークとする低下トレンドが続いており、目先はRSIとともに日経平均も下げ続けるリスクに留意したい。
【信用規制・解除】
(11日大引け後 発表分)
■ライトアップ <6580>
東証と日証金が12日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
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