神経質な展開か

 
今週は、軟調となった。日経平均が先週末(2/25)に500円を超える上昇を見せたことから、週前半は底打ちを期待した買いが優勢となった。
3月に入って1日は300円を超える上昇となり、一時2万7000円を上回った。しかし、2日は米国株安に強く反応して400円を超える下落となった。
注目されたパウエルFRB議長の議会証言では、3月FOMCで0.25%の利上げを提案したいと踏み込んだ言及があり、3日はこれを好感した買いが入った。
 
一方、4日にはロシアがウクライナの原発施設を砲撃したことが伝わり、取引時間中の昨年来安値を更新。500円を超える下落となり、この日の下げが響いて週間でも下落となった。日経平均は週間では約475円の下落。週足では3週連続で陰線を形成した。
 

来週の日経平均は神経質な展開か。ウクライナ情勢に翻弄される展開が続きそうだ。ロシア・ウクライナの停戦協議については、対話の継続が決まっているが、ロシアのプーチン大統領は依然としてウクライナの「非武装化」及び「中立化」を求めており、西側諸国との距離は埋まらない。また、プーチン氏は軍事作戦の目的を必ず遂行すると強硬姿勢を強調してもいる。先行きは読みにくく、相場がウクライナ情勢を織り込み済みとして消化することは困難と考えられる。
 
また、大きく下げた場合には、翌週のFOMCが株安ストッパーになるとの期待も高まる。ロシアリスクへの警戒はくすぶり続けるだろうが、押し目買いも入りやすく、今週同様に上げ下げありながら、神経質な展開の一週間になるだろう。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次