あす9日の日経平均株価は、神経質な展開か。
原油高騰による世界景気の悪化懸念は根強く、原油相場にらみの動きが続きそうだ。8日の日経平均株価は大幅に3営業日続落し、2万4790円(前日比430円安)引けとなった。
7日のNY原油先物高を受けた欧米株安を嫌気し、売り優勢で始まったが、時間外取引のNY原油先物がいったん値を下げたことで上げに転じる場面もあった。もっとも、時間外でNY原油先物が再上昇するとともに米株価指数先物が下げ足を強めると、後場入り後は下げ幅を拡大した。
フシ目となる2万5000円を割り込んだことで、「次の下値メドとして2万4500円がサポートになるかが問われる」との声が聞かれている
強硬派のロシアとの歩み寄りは難しく、地政学リスクの長期化への警戒から積極的な買いは期待しにくい。
テクニカル面では強力なサポートとなりそうな水準が近くに見当たらないだけに、何らかの好材料が出て来ないうちは、下押し圧力の強い地合いが続くことになりそうだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
27502.74 ボリンジャー:+1σ(25日)
27421.04 13週移動平均線
26981.33 ボリンジャー:-1σ(26週)
26872.13 均衡表雲下限(週足)
26800.49 25日移動平均線
26790.82 均衡表転換線(週足)
26449.61 新値三本足陽転値
26324.02 均衡表基準線(日足)
26272.41 ボリンジャー:-1σ(13週)
26098.25 ボリンジャー:-1σ(25日)
25968.81 6日移動平均線
25890.30 均衡表転換線(日足)
25693.62 ボリンジャー:-2σ(26週)
25396.00 ボリンジャー:-2σ(25日)
25123.78 ボリンジャー:-2σ(13週)
24790.95 ★日経平均株価8日終値
24693.76 ボリンジャー:-3σ(25日)
24405.92 ボリンジャー:-3σ(26週)
23975.15 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は5本連続陰線で終了。ザラ場安値も前日割れが続いて連日の「黒三兵」示現となり、根強い売り圧力を窺わせた。25日移動平均線とのマイナス乖離率は7.50%と節目の5%超えとなった昨日(6.16%)からさらに拡大。RSI(14日ベース)は30.73%に低下して30%ラインに迫り、短期的な売られ過ぎ状態からの短期リバウンドが期待される。ただ、25日線が下降角度を増し、一目均衡表の基準線と転換線が下向きで引けて下落トレンド延長を警告中。遅行線は応当日株価の上昇局面入りで弱気シグナル増大が予想され、明日9日も下値リスクへの警戒が引き続き必要となろう。
目次
