神経質な展開か

 
 
15日の日経平均株価は大幅続落し、2万6865円(前日比214円安)引けとなった。朝方は、前日に大幅反落(616円安)した反動で自律反発狙いの買いが先行したが、一巡後は下げに転じた。ウクライナ情勢や米金利動向への警戒感は根強く、先物売りを交えて軟調に推移し、下げ幅は一時350円を超えた。
その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。市場では、「維持するとみられた日経平均2万7000円をあっさり割り込んだことで、テクニカル的な不安定さがある」との指摘もあった。
きょうはバリュー系が相対的に売られていることで、物色の焦点が定まりにくい。高PER銘柄のディスカウントの水準で下値を拾う動きも一部にみられるが、内需系・経済再開銘柄が比較的安定感があり注目されやすいだろう。
 
あす16日の日経平均株価は、神経質な展開か。ウクライナ情勢や米金融政策に対する警戒感は根強く、これら不透明要因は引き続き重しとして意識される。ウクライナ問題については、「仮にロシアが侵攻した場合、どの程度の規模になるか分からず、状況によっては一段と売られるリスクがある」との声が聞かれ、相場に織り込むのは容易ではない。
一方、米金融政策の行方が懸念される中、現地16日には1月25、26日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の発表を控えており、取り敢えず内容を見極めたいとの空気もあり、動きにくい状況だろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
28378.98  均衡表雲上限(週足)
28099.23  ボリンジャー:+1σ(25日)
28014.05  13週移動平均線
27716.34  均衡表転換線(週足)
27696.08  新値三本足陽転値
27654.10  ボリンジャー:-1σ(26週)
27504.92  25日移動平均線
27429.42  均衡表基準線(日足)
27328.84  ボリンジャー:-1σ(13週)
27302.81  均衡表転換線(日足)
27292.35  6日移動平均線
26910.60  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
26865.19  ★日経平均株価15日終値
 
26796.62  均衡表雲下限(週足)
26668.35  ボリンジャー:-2σ(26週)
26643.64  ボリンジャー:-2σ(13週)
26316.29  ボリンジャー:-2σ(25日)
25958.43  ボリンジャー:-3σ(13週)
25721.98  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は陰線で終了。高値と安値が連続して前日水準を下回る「黒三兵」を示現して売り圧力の強さを窺わせた。日足一目均衡表では昨日の基準線の下降開始に続いて転換線も下向きに転じ、短期的な下落トレンドが一段と鮮明になった。週足ベースでは下値支持線として意識された雲下限まで下ヒゲを伸ばしており、下振れリスクへの警戒が必要となろう。
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次