神経質な展開か

9日の日経平均株価は4日ぶりに大幅反発。終値は前日比350円高の2万6817円だった。米国株の上昇や英のワクチン接種開始を受けて買い戻しの動きが活発化。10月の機械受注が事前予想を上回ったことも後押し材料となり、日経平均の上げ幅は一気に300円を超えてきた。米国でも週内にワクチン接種が承認される見通しで経済活動の正常化期待が再び高まっている。結局、日経平均は1991年4月以来の高値で取引を終えた
再びワクチンが刺激材料となって日経平均が終値ベースの年初来高値を更新。2万7000円の大台を視野に捉える展開となっている。国内では10月の機械受注が前月比17%増と事前予想の2%増を大きく上回ったことも市場の安心感を誘ったようだ。
 
 
明日10日の日経平均株価は、神経質な展開か。
明日はECB理事会を前に売りは仕掛けづらいだろう。これが失望を誘ったとしても来週にはFOMCが控えており、スケジュールからは売りを急ぐ理由が乏しい。世界的にワクチン実用化への期待が高まっており、足元の感染被害拡大に対しても、強い警戒が出てくる状況ではない。ただ、12月に入ってから上値は重くなっているだけに、ここで落ち着くことなく、もう一段の上昇に期待したいところだ。あすは取引時間中の高値2万6894円(12/7)を上回り、2万7000円を目指す動きが見られるかに注目したい。
ただ、「日経平均2万6800円オーバーでは売り物が出やすいようで、上値を抑えられている」との指摘があった。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
28852.66  ボリンジャー:+3σ(13週)
28506.79  ボリンジャー:+3σ(25日)
27823.64  ボリンジャー:+3σ(26週)
27617.84  ボリンジャー:+2σ(25日)
27403.60  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
26817.94  ★日経平均株価9日終値
 
26728.89  ボリンジャー:+1σ(25日)
26699.01  6日移動平均線
26610.67  均衡表転換線(日足)
26467.08   新値三本足陰転値
26412.58  ボリンジャー:+2σ(26週)
25954.54  ボリンジャー:+1σ(13週)
25839.94  25日移動平均線
25001.51  ボリンジャー:+1σ(26週)
24995.52  均衡表基準線(日足)
24951.00  ボリンジャー:-1σ(25日)
24921.36  均衡表転換線(週足)
24505.48  13週移動平均線
24212.04  均衡表基準線(週足)
24174.53  75日移動平均線
24062.05  ボリンジャー:-2σ(25日)
23590.45  26週移動平均線

 
ローソク足は上下のヒゲが短く胴体の長い大陽線を示現。終値は上向きに転じた5日線を上回り、買い意欲の強さを窺わせた。
日足の一目均衡表では基準線と転換線がともに上向きで終了し、短期的な上昇圧力の回復を示唆している。ザラ場高値の12.81円上に相当する26838.59円にパラボリック陽転ラインが緩やかに下降してきており、短期調整局面終了の接近が予想される。

 

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