神経質な展開か

4日の日経平均が小反発。終値は前日比17円高の2万1100円だった。
前日の米国株の急落を受けて200円以上安く始まったが、米大統領選の民主党候補者争いでバイデン氏が優勢と伝わると買い戻されて行った。
一方、国内では新型肺炎の感染拡大が止まらず日経平均がプラス圏に浮上しても勢いは乏しい。TOPIXやジャスダック平均はマイナスで下押し圧力は依然残っている
 
外出抑制でゲームの利用時間が増加するとの見方からバンナムやスクエニ、コロプラなどゲーム関連株が幅広く上昇。テレワーク関連として足元賑わっているブイキューブが急伸した。また、FRBの緊急利下げを材料に、野村不HDや住友不動産など不動産株に資金が向かった。
 
 
明日5日の日経平均株価は、神経質な展開か。
米大統領選の民主党候補を選ぶ予備選・党員集会が各州で開かれる「スーパーチューズデー」の開票作業が進み、その結果次第では米国株を通じて日本株にも影響が及ぶ。直近では、中道派のジョー・バイデン前副大統領が複数の州で勝利する見通しだが、大票田のカリフォルニア州では左派のバーニー・サンダース上院議員が優勢となり、不透明感を残す。
 
12日にはECB理事会、17~18日にはFOMC、18~19日には日銀金融政策決定会合が予定されている。これらのイベントを通過するまでは、「日銀やECBが動くかもしれない」「米国もさらなる緩和策を出してくるかもしれない」との思惑がストッパーとなりやすく、一方的な下げが続くということが少なくなると考える。
 
市場では、「当面は、2万1000円割れから2万2000円割れのレンジでもみ合いになるのではないか」との声が聞かれた。
 
 
■テクニカル・ポイント(4日現在)
 
22367.81  ボリンジャー:-1σ(13週)
22320.43  均衡表転換線(日足)
22181.99  200日移動平均線
22056.00  ボリンジャー:-1σ(26週)
22047.71  ボリンジャー:-1σ(25日)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21507.38  6日移動平均線
21396.88  ボリンジャー:-2σ(13週)
21153.35  ボリンジャー:-2σ(25日)
21151.03  均衡表雲下限(週足)
21144.36  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
21100.06  ★日経平均株価4日終値
 
20425.95  ボリンジャー:-3σ(13週)
20259.00  ボリンジャー:-3σ(25日)
20232.72  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
 
安寄りしたが2日安値を下回る場面はなく、ローソク足は陽線を引き、下値での買い需要を確認した格好。一目均衡表では基準線と転換線がともに横ばいとなったこともあり、下値拡張から底値形成局面へ移りつつある可能性が出てきた。
 
ただ、ボリンジャーバンド(25日ベース)では1σ相当の値幅が880.39円もあり、明日5日も日中の乱高下リスクに留意したい。
 

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