神経質な展開か。

 
日経平均は押し目を作ることなく7連騰。
寄り付きを安値に上げ幅を広げるという、非常に強い動きを見せた。
引き続き主力株を中心にリスクオンの流れに乗る形で、日経平均は勢いよく上昇する形となった。米国株市場ではワクチン開発期待を背景とした経済正常化への思惑が投資家心理を強気に傾け、景気敏感株中心に買いを呼び込んでおり、この流れに追随する地合いとなった。
マザーズ指数も直近安値を割り込むことなく切り返しており、日本株全体として、下げづらい地合いが醸成されている。
 
1.日経平均は大幅高で7日続伸、2万5000円台を回復
2.ワクチン開発期待で景気敏感株中心にリスク選好の流れ継続
3.ナスダック下落続くも東京市場はハイテク関連も強い動きに
4.東証1部の74%の銘柄が上昇、33業種中30業種が高い
5.売買代金、前日は下回るものの約3兆5000億円と高水準
 
 
あす12日の日経平均株価は、神経質な展開か。
新型コロナウイルスワクチンの実用化期待とともに経済活動の正常化が意識され、投資家心理は好転中だ。一方、急ピッチな指数上昇が続き、過熱感は一段と強まっている。海外要因次第では、揺れが生じる可能性がある。
足元の相場について、市場では「先物を中心とした需給面での影響が強い」との声は少なくなく、先物の売買動向には注視する必要がある。
明日は日経平均ミニ先物・オプション11月限の取引最終日で、先物売りポジションを抱える向きの買い戻しや、オプション・コール(買う権利)売り手による先物ヘッジ買いが続くかどうかが注目される。
 
決算発表は今週まででほぼ一巡することから、ここはいったん利益確定を検討するタイミング。ウイルス期待の株高が続いている一方で、北海道などではコロナの感染被害も拡大している。きのうの後場にはガラッと流れが変わる場面があったが、そろそろスピード調整は意識しておいた方が良いだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
 
25553.97  ボリンジャー:+3σ(26週)
25434.57  ボリンジャー:+3σ(13週)
25363.69  ボリンジャー:+3σ(25日)
 
25349.60  ★日経平均株価11日終値
 
24822.29  ボリンジャー:+2σ(25日)
24782.24  ボリンジャー:+2σ(13週)
24664.30  ボリンジャー:+2σ(26週)
24536.80  6日移動平均線
24325.23   新値三本足陰転値
24280.88  ボリンジャー:+1σ(25日)
24174.89  均衡表転換線(週足)
24174.89  均衡表転換線(日足)
24174.89  均衡表基準線(日足)
24129.91  ボリンジャー:+1σ(13週)
23774.64  ボリンジャー:+1σ(26週)
23739.48  25日移動平均線
 
 
ローソク足は下ヒゲのない「陽の寄り付き坊主」で終了し、強い買い意欲を窺わせた。ただ、25日線との上方乖離率が6.78%に拡大したほか、RSI(14日ベース)も77.41%と節目の70%を3日連続で上回って過熱感の強まりを示唆。+1σ分の値幅は541.40円(昨日432.76円)と拡大し、明日は上下どちらの方向にも値幅が大きくなるリスクに留意したい。
 

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