神経質な展開か。

日経平均は連日の3桁下落。ただ、後場に売り圧力が強まらなかった点は期待の持てる動き。東京時間で米中関係悪化を示唆する材料が出たため、今晩の米国株にはネガティブな影響が想定されるが、きょうの下げで一定程度は織り込んでいると思われる。
 
21日の日経平均株価は、海外要因をにらみつつ、神経質な展開か。
米議会上院は19日、「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決した。中国外務省は香港人権法案が成立すれば報復すると警告し、香港政府も強い遺憾の意を表明した。
米中対立の激化が懸念されるとともに米中貿易協議への影響が警戒され、不透明感が増している。市場では、「ニュースフローによってまだ揺れる可能性はあるが、自然体なら自社株買い、日銀のETF(上場投資信託)買い入れ、外国人の買い越し基調など需給的に下げにくい状況だ」との声も聞かれ、相場が早期に落ち着きを取り戻すかが注目される。
 
チャートを見ると、2万3000円の下に25日線(2万2982円、20日時点)が控えており、テクニカル要因もサポートとなりそうだ。ただし、同水準を明確に割り込んだ場合には、見切り売りが加速する展開も想定しておくべき局面。不安定な地合いが続くが、明日は2万3000円台を維持できるかが注目される。
 
■テクニカル・ポイント(20日現在)
 
24671.01  ボリンジャー:+3σ(13週)
24239.54  ボリンジャー:+3σ(26週)
24067.22  ボリンジャー:+3σ(25日)
23858.79  ボリンジャー:+2σ(13週)
23705.67  ボリンジャー:+2σ(25日)
23520.01  新値三本足陽転値
23385.88  ボリンジャー:+2σ(26週)
23344.12  ボリンジャー:+1σ(25日)
23326.63  均衡表転換線(日足)
23270.45  6日移動平均線
 
23148.57  ★日経平均株価20日終値
 
23046.56  ボリンジャー:+1σ(13週)
22982.57  25日移動平均線
22624.68  均衡表基準線(日足)
22621.02  ボリンジャー:-1σ(25日)
22532.23  ボリンジャー:+1σ(26週)
22433.55  均衡表転換線(週足)
22259.47  ボリンジャー:-2σ(25日)
22234.33  13週移動平均線
21897.92  ボリンジャー:-3σ(25日)
21850.93  均衡表基準線(週足)
21781.58  75日移動平均線
 
ローソク足は短い陰線の胴体から上下にヒゲを出す「唐傘」を形成して売り買いの拮抗状態を窺わせた。一目均衡表では、遅行線は株価との上方乖離幅を急速に縮小して強気シグナルが薄れた。
ボリンジャーバンドでは、+1σと中心線で作るレンジの中央付近で大引けを迎えており、8日の+2σ接近を直近ピークとして中心線側に向かう調整圧力が明日も続きそうだ。
RSI(14日ベース)は54.05%(昨日60.52%)に低下し、こちらも50%付近に向けた短期的な調整トレンド継続を示唆している。
 
 

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