日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比122円安の2万2358円で、先月26日以来、約1カ月ぶりの安値をつけて引けた。イタリア、スペインなど南欧の政治不安が意識されリスク回避の売りが広がった。
明日(30日)の東京株式市場は、神経質な展開か。
米国や欧州など海外の株式相場や外国為替市場の円相場の行方など、外部環境の変動に左右される展開となりそうだ。
とくに、28日休場だった米株式市場の29日の動きに注目が集まっている。
休場明けの米国株の影響を大きく受ける展開が想定されるが、米国株がさえない動きとなった場合には、日本株は米国株安・円高のダブルパンチに見舞われる可能性がある。
短期的な下値のめどは13週線(2万2012円、5/29)が位置する2万2000円あたりで、心理的節目でもあることから、このあたりまで調整すれば、自律反発の買いも入ると考える。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
23050.22 ボリンジャー:+2σ(25日)
22930.36 新値三本足陽転値
22799.15 ボリンジャー:+1σ(25日)
22645.39 均衡表転換線(日足)
22637.18 ボリンジャー:+1σ(13週)
22562.90 6日移動平均線
22557.96 均衡表基準線(日足)
22548.08 25日移動平均線
22363.74 26週移動平均線
22358.43 ★日経平均株価29日終値
22297.01 ボリンジャー:-1σ(25日)
22238.42 均衡表基準線(週足)
22053.21 均衡表転換線(週足)
22045.94 ボリンジャー:-2σ(25日)
22012.70 13週移動平均線
21915.22 75日移動平均線
21794.87 ボリンジャー:-3σ(25日)
21758.40 200日移動平均線
下降中の5日線が25日線を下回る短期デッドクロスが示現し、短期的に相場が下落に向かう可能性が強まった。
一目均衡表では、日々線は上向きの基準線の下方で推移した。基準線の上にある転換線は下降しており、基準線を踏み抜くと相場が弱気に傾くことになる。
ボリンジャーバンドでは、朝方こそ-1σをやや上回ったが、場中には-2σに接近。終値は-1σを割り込んでおり、-2σから-1σで形成する価格帯にレンジが切り下がった。
