短期筋の利益確定売りで小幅安、高値更新も伸び悩み

2日の日経平均株価は小幅反落した。午前の終値は前日比31銭安の2万4245円45銭だった。東証株価指数(TOPIX)は5.62ポイント高の1823.58と小じっかり。
 
取引開始後は前日のNYダウ工業株30種平均の上昇を受けて買い優勢だったが、前日に終値で27年ぶりの高値を更新して達成感が出ており、短期筋の利益確定売りに押された。
 
外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどを追い風に買い優勢で始まり、日経平均は一時200円以上上昇する場面があった。
前場中ごろを境に利益確定売りが表面化し値を消す展開となった。下値では押し目買いが入り前日の終値近辺でもみ合う展開となり、前引けはわずかにマイナス圏で着地した。
 
自民党は2日午前の臨時総務会で新たな党役員人事を決めた。二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長を再任し、総務会長に加藤勝信厚生労働相、選挙対策委員長に甘利明元経済財政・再生相をあてると発表したが、株式相場の反応は限られた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4423億円、売買高は7億2258万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は917。値上がりは1103、変わらずは90銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、不動産業、水産・農林業、情報・通信業の下落が目立ち、上昇は石油・石炭製品、非鉄金属、ゴム製品など。

個別では、トヨタ自動車が買い優勢、ファナックも高い。小野薬品工業も商い急増のなか上昇した。OLCやJTが上昇。トヨタなどの自動車株のほか、テルモや電通も高い。モバイルファクトリー、キューブシステムが大幅高、大阪チタニウムテクノロジーズも値を飛ばした。ケーヒン、カネカなども買われた。
 
半面、ソフトバンクグループが軟調、ファーストリテイリングも値を下げた。リクルートやコマツも冴えない。住友不や三井不、菱地所といった不動産株が下落。象印マホービンが急落、TATERUも大幅安となった。
 
東証2部株価指数は前日比26.78ポイント高の7419.16ポイントと3日続伸した。
出来高5787万株。値上がり銘柄数は185、値下がり銘柄数は229となった。
 
個別では、ソルコム、SECカーボン、東洋刃物、イクヨ、野崎印刷紙業など8銘柄が年初来高値を更新。ケミプロ化成、ロブテックス、フュートレック、アジア航測が買われた。
 
一方、ベルテクスコーポレーション、東邦金属、FDK、エルナーが年初来安値を更新。日本リーテック、平和紙業、キャピタル・アセット・プランニング、サイバーステップ、パスが売られた。

 

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