短期的に調整一巡感が浮上するか

13日の日経平均株価は、前日比159円41銭安の2万6237円42銭と安値引け。
米国のインフレがなかなかピークを見せない状況に買い方は動きが取れなくなっている。観光支援策(全国旅行支援)や水際規制緩和(インバウンド需要期待)で上げていた空運、陸運株などが早くも息切れ。円安メリット株も不調で物色の柱が見当たらない。今晩の米消費者物価指数をまずは見極めなければならない状況にある。
日足チャート上で、3日の高値2万6223円84銭と4日の安値2万6633円52銭の間に空けた「マド」を埋める寸前にあり、「短期的に調整一巡感が浮上する可能性もある」との見方もあった。
 
14日の東京株式市場は、米9月CPI(消費者物価指数)の結果を受けた、米国株式の動きに大きく影響を受ける展開が予想される。
米国の物価や雇用が強いことはサプライズでも何でもないのだから、毎月の指標に神経質に反応するのは勘弁してほしいが、今月も強い9月雇用統計を受けた米国株が大幅安となった。CPIを消化する本日の米国市場のポイントは、(1)米国株が値幅を伴った下げになるのか、(2)債券市場や為替市場に荒い動きが出てくるのか―の2点。
 
市場では、米9月CPI(消費者物価指数)が、市場予想の前年同月比8.1%増よりも大きく上ブレなければ「材料出尽く感や、警戒され調整していた反動などもあり、戻りを試す場面もありそう」との声が聞かれた。一方で、CPIの上方かい離が大きくなった場合には、引き締め策の継続を見込み、景気への影響を懸念し売り圧力が強まる場面もありそう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
27422.37  均衡表転換線(週足)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27274.13  200日移動平均線
27233.69  26週移動平均線
27169.57  25日移動平均線
27140.86  均衡表基準線(日足)
26915.81  均衡表雲下限(週足)
26825.87  ボリンジャー:-1σ(13週)
26763.91  6日移動平均線
26510.58  均衡表転換線(日足)
26407.84  ボリンジャー:-1σ(25日)
26385.47  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
26237.42  ★日経平均株価13日終値
 
25967.99  ボリンジャー:-2σ(13週)
25937.21   新値三本足陰転値
25646.11  ボリンジャー:-2σ(25日)
25537.25  ボリンジャー:-2σ(26週)
25110.11  ボリンジャー:-3σ(13週)
24884.39  ボリンジャー:-3σ(25日)
24689.03  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は小陰線で終了し、下ヒゲのない陰の大引け坊主を描いた。ザラ場の高値と安値も4日連続で切り下がっており、強い売り圧力を窺わせた。本日安値は直近のマド下端を形成する3日ザラ場高値を13.58円上回っているためマド埋めは完了せず、下落余地を窺わせている。明日14日はパラボリック陰転値が本日終値比204.41円安の26033.01円まで切り上がるため、パラボリック陰転による売り圧力の増大に警戒が必要となろう。
 

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