短期的な過熱感に注意か

 
東京株式市場は、あすは休場で、木曜21日はFOMCの結果を消化する。FOMCに関しては政策金利の据え置きが確実とみられており、その点での波乱要素は少ない。先の利下げ時期が後ずれするとの見方が強まった場合には、長期金利が上昇して米国株安につながる懸念があり、それをFRBメンバーのFF金利見通し(ドットプロット)や声明文、パウエル議長の会見のトーンなどから推し量ることになる。
 
日本株を見る上では米長期金利が上昇しない方が好ましいが、大幅な上昇とならなければネガティブな反応は限定的となりそうだ。米金利が上昇すればバリュー株が選好されやすくなるし、ドル円は円安(ドル高)に振れる公算が大きい。利下げへの期待が高まって米金利が低下すれば、半導体株を中心にグロース株に買いが入ると見込まれる。
今週は休場を挟んで前半が日本、後半が米国の金融政策にスポットが当たるスケジュールだが、前半は非常に良い形で終えた。休場明けの一段高に期待したいところだが、短期的な過熱感による反動安圧力の強まりにも留意が必要となろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
 
43864.83  ボリンジャー:+3σ(13週)
43573.97  ボリンジャー:+3σ(26週)
41630.03  ボリンジャー:+2σ(13週)
41152.62  ボリンジャー:+3σ(25日)
40640.50  ボリンジャー:+2σ(26週)
40454.07  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
40003.60  ★日経平均株価19日終値
 
39755.51  ボリンジャー:+1σ(25日)
39395.22  ボリンジャー:+1σ(13週)
39371.75  均衡表転換線(日足)
39125.42  6日移動平均線
39056.96  25日移動平均線
38695.97   新値三本足陰転値
38639.57  均衡表基準線(日足)
38358.40  ボリンジャー:-1σ(25日)
38079.85  均衡表転換線(週足)
37707.03  ボリンジャー:+1σ(26週)
37659.84  ボリンジャー:-2σ(25日)
37160.42  13週移動平均線
36961.29  ボリンジャー:-3σ(25日)
36003.56  75日移動平均線
35743.07  均衡表雲上限(日足)
35479.89  均衡表基準線(週足)
34925.61  ボリンジャー:-1σ(13週)
34773.56  26週移動平均線
 
前日は上向きに転じた5日移動平均線が25日線を下から上に抜ける短期ゴールデンクロス(GC)を形成して上昇基調入りを示唆したばかり。本日はパラボリックが買いサイン点灯を開始しており、強気形状が一段と鮮明になった。一方、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は122.31%(昨日114.23%)に上昇。2月5日以来の過熱ライン120%超えとなっており、短期的な過熱感による反動安圧力の強まりにも留意が必要となろう。
 
 
 

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