5日の日経平均は4日続落。
後場に値を崩して170円安。このところは、前場と後場で景色が変わることも少なくないが、あっさり7月3日の安値2万1574円を下回り、2万1500円も一時割り込んだ。
直近安値を下回ったこと、一目均衡表では雲を下に抜けたこと、52週線を下回ったこと、これだけ下げても東証1部の売買代金はそれほど膨らんでおらず底打ち感は薄いことなどから、下げ基調が続く可能性は高まった。
マザーズ指数は3.7%安と大幅安となり、終値で1000pを割り込んだ。
信用の投げ売りなども出やすい局面で、値持ちの良かった銘柄も、それを理由に売りに押される可能性がある。
明日は今晩の米国株の影響を大きく受けそうではあるが、上昇した場合でも、上では戻り売りに押されるとみておいた方が良い。ただ、米国株が下げ、2万1000円を試すような大幅安となるなら、短期リバウンド狙いの押し目買いに妙味があると考える。
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
22138.72 200日移動平均線
22048.26 ボリンジャー:-1σ(25日)
22009.75 均衡表転換線(日足)
22004.81 ボリンジャー:-1σ(13週)
21906.07 6日移動平均線
21811.93 新値三本足陽転値
21698.94 均衡表雲下限(日足)
21669.24 ボリンジャー:-2σ(25日)
21616.76 ボリンジャー:-2σ(13週)
21546.99 ★日経平均株価5日終値
21448.98 ボリンジャー:-1σ(26週)
21290.22 ボリンジャー:-3σ(25日)
21228.71 ボリンジャー:-3σ(13週)
21088.65 均衡表雲下限(週足)
20650.34 ボリンジャー:-2σ(26週)
19851.69 ボリンジャー:-3σ(26週)
NT倍率は12.82倍まで低下したが、まだ高値圏にあり、当面は対TOPIXでの割高感を背景に、直近ピーク(6月21日、12.96倍)からの調整が続こう。週足はローソク足の実体部分が26週線を割り込んで下に伸びており、中長期的トレンドも弱気方向に流れつつある。
ボリンジャーバンドでは、日々線が‐3σから-2σまでの間で推移し、依然として相場が下値模索の流れにあることを示唆している。
■明日の【信用規制・解除】
(5日大引け後 発表分)
ALBERT <3906> [東証M]
東証が6日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■東証主体別売買動向・6月第4週、外国人は2857億円と2週連続の売り越し
東京証券取引所が5日発表した6月第4週(6月25~29日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、海外投資家が2857億9258万円と2週連続の売り越しとなった。前週は4306億7448万円の売り越しだった。
個人投資家は700億7628万円と2週連続の買い越し。事業法人は69億3938万円と9週ぶりの売り越し。信託銀は2156億4782万円と2週連続の大幅な買い越しだった。
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