為替動向などを警戒しながらの展開か

 
日経平均株価は大幅に3日続伸。終値は前営業日比812円高の4万815円で今月4日以来の史上最高値更新となった。
19日~20日の米国株が大きく上昇した流れに乗って開始から日経平均は最高値を更新。その後も買いが持続的に入り着々と上値を広げて行った。円相場が一時1ドル=151円台に入るなど円安加速も指数を後押し。日銀が利上げをしたにもかかわらず、総裁が会見で金融緩和的な姿勢を強調したことが円安、株高を促した面もあるだろう。
 
昨日の米国市場はFRBの年内利下げ見通しが変わらなかったことを好感してダウ平均は3日続伸。約1カ月ぶりに史上最高値を更新した。FRBは会合で年末に向けた利下げ姿勢(0.25%の利下げ3回)を変えなかった。最近のインフレ指標が予想より高めに振れていたため利下げペースが落ちるとの懸念があったが、見事市場の期待に沿う緩和姿勢で再びリスクオンの状態に入っている。S&P500種指数、ナスダック指数もこの日は揃って最高値を更新した。
 
日米の中銀イベントが終わったことで、今後は国内企業の業績動向に関心が移っていくことになるだろう。
今後発表される米国の物価統計などの経済指標が市場予想を下回る弱いものとなれば、米国の利下げ前倒しへの思惑から為替が円高に振れ、相場をけん引する輸出関連企業の業績不振につながりかねず、相場の調整局面入りのきっかけとなる可能性があると予想される。
目先は米経済指標を受けた為替動向などを警戒しながらの展開となり、目先は4万円台を固める動きとなりそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
 
44191.92  ボリンジャー:+3σ(13週)
43782.93  ボリンジャー:+3σ(26週)
41868.91  ボリンジャー:+2σ(13週)
41397.71  ボリンジャー:+3σ(25日)
 
40815.66  ★日経平均株価21日終値
 
40790.22  ボリンジャー:+2σ(26週)
40655.48  ボリンジャー:+2σ(25日)
39913.25  ボリンジャー:+1σ(25日)
39547.35  均衡表転換線(日足)
39545.89  ボリンジャー:+1σ(13週)
39461.78  6日移動平均線
39171.02  25日移動平均線
39003.71  均衡表基準線(日足)
38695.97   新値三本足陰転値
38428.79  ボリンジャー:-1σ(25日)
38255.45  均衡表転換線(週足)
37797.50  ボリンジャー:+1σ(26週)
37686.56  ボリンジャー:-2σ(25日)
37222.88  13週移動平均線

ほぼ高値引けして終値は3月7日ザラ場に付けた史上最高値を超え、上値追い再開となった。ローソク足はマドを空けて上昇し、本日は5本連続陽線で終了。高値と安値の切り上げも続いて「赤三兵」を示現。一目均衡表で転換線が上向いたことと併せて、上値追い圧力の強まりを窺わせた。一方、25日移動平均線との乖離率は4.20%と過熱ラインの5%を下回っており、明日以降の騰勢持続に期待をつなぐ形となった。

 

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