波乱含みの展開か

今週は軟調展開となった。前週末の米国株が弱かったことを受けて、日経平均株価は週明けの23日に大幅安。節目の3万1000円を割り込んだ。
24日は場中に400円超下げながらもプラスで終え、25日は米国株高を好感して大幅高となった。しかし、米長期金利が大きく上昇し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が大幅安となったことを受けて、26日は600円を超える下落。半導体株を中心にグロース株が派手に売られ、直近安値に接近した。27日は米金利低下を好感して大きく上昇したものの、前日の下げ分は埋められず。
週末値では3万1000円を下回り、週間でも下落した。日経平均株価は週間では続落となり、約267円の下落。週足では2週連続で陰線を形成した。
 
 
来週は波乱含みの展開か。
11月相場に突入するが、3日金曜が文化の日により休場で立ち合いは4日。国内は決算発表ラッシュとなる。
ただし、最大の注目点は、日銀金融政策決定会合(10月30-31日)とFOMC(米連邦公開市場委員会、10月31日-11月1日)になる。
FOMCを消化しても、週末には米10月雇用統計の発表が控えており、長期金利の動向に神経質となる地合いが続くだろう。今回のFOMCでは利上げは見送られるとみられており、米国の長期金利が低下してくれば、日本株は個別物色が盛り上がる中でリスクオンに傾く公算が大きい。
一方、FOMCを消化して米金利が一段と上昇するようだと、三連休を前にリスク回避ムードが強まりやすい。日銀会合に関しては、政策修正などがあった場合には、日本固有のリスクが浮上する点に注意が必要。今週の日経平均は、大きく下げる場面では節目の3万円に接近した。長期金利次第で大幅高か大幅安か極端な動きが出てくる可能性がある。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
 
32454.78  均衡表雲下限(日足)
32240.39  ボリンジャー:+1σ(25日)
32208.77  75日移動平均線
32060.99  均衡表転換線(週足)
32031.83  13週移動平均線
31922.84  26週移動平均線
31713.78  均衡表基準線(日足)
31637.74  25日移動平均線
31406.22  均衡表転換線(日足)
31352.35  均衡表基準線(週足)
31310.04  ボリンジャー:-1σ(13週)
31035.08  ボリンジャー:-1σ(25日)
31030.78  6日移動平均線
 
30991.69  ★日経平均株価27日終値
 
30842.80  ボリンジャー:-1σ(26週)
30588.25  ボリンジャー:-2σ(13週)
30526.88   新値三本足陰転値
30432.43  ボリンジャー:-2σ(25日)
30312.60  200日移動平均線
29866.46  ボリンジャー:-3σ(13週)
29829.77  ボリンジャー:-3σ(25日)
29762.76  ボリンジャー:-2σ(26週)
28682.72  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
 
ローソク足は高値と安値を前日から切り上げて陽線を描き、終値は5日移動平均線を上回った。一方、25日安値と26日高値で形成するマドは埋まらず、5日線の下降や一目均衡表の三役逆転の継続と併せて強い下落圧力を窺わせている。週足では小陰線の胴体部分から上下にそれぞれヒゲを出しており、3万1000円水準で売り買いが均衡している状態とみられる。
 
 
 

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