波乱含みの展開か

今週は堅調展開となった。
5月相場に突入したが、GWの谷間で立ち合いは2日間。週明け1日の日経平均は、米国株高や円安進行を追い風に大幅上昇。寄り付きから節目の29000円を上回ると、終日同水準より上で推移した。この日にTOPIXは年初来高値を更新した。2日は米国株安を受けても上昇スタート。29200円台に乗せ、昨年8月の高値を上回った。大型連休を前に利食い売りに押されてマイナス圏に沈む場面もあったが、押し目では買いが入ってプラスで終了。年初来高値更新基調が続いた。日経平均は週間では約301円の上昇となり、週足では4週連続で陽線を形成した。
 
 
来週は波乱含みの展開か。東京株式市場が休場の間、海外ではFOMC、ECB理事会、米アップル決算、米4月雇用統計など、多くの材料を消化する。5月のFOMCで米国の利上げ打ち止めを織り込みに行く流れとなるかが大きな注目点ではあるが、FOMCの結果発表後に米雇用統計を消化するスケジュールでもあり、連休明けの日経平均がどの位置からスタートするのかが非常に読みづらい。月曜にこれらの材料を消化した後も、水曜10日には米4月消費者物価指数の発表があることから、この結果がグローバルマーケットを大きくかく乱する可能性もある。
 
ただ、国内は引き続き決算発表ラッシュとなる。任天堂、トヨタ、ソフトバンクGなどの注目度の高い企業の発表も多く予定されており、週末の12日にもまだ発表企業数が多い。外部環境が多少不安定になったとしても、決算を吟味しながらの個別物色は活況が続く。米国株が弱かった場合でもある程度は耐性を示し、逆に米国株が強ければ、リスクオンの流れが加速するだろう。外部環境に神経質となりやすい週にはなるが、押し目があれば買いは入りやすく、下値は堅いと予想する。
 
決算発表予定の社数は、8日が80社程度、9日が約150社、10日が280社強、11日が490社強、12日が1100社超と日を追って増加してくる。業績にらみで短期的な売買が活発化するとみられる。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
30076.64  ボリンジャー:+3σ(26週)
29742.30  ボリンジャー:+3σ(13週)
29663.25  ボリンジャー:+3σ(25日)
29250.85  ボリンジャー:+2σ(26週)
29208.91  ボリンジャー:+2σ(25日)
29163.08  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
29157.95  ★日経平均株価2日終値
 
28771.97  6日移動平均線
28760.24  均衡表転換線(日足)
28754.57  ボリンジャー:+1σ(25日)
28658.83   新値三本足陰転値
28583.85  ボリンジャー:+1σ(13週)
28425.06  ボリンジャー:+1σ(26週)
28353.23  均衡表基準線(日足)
28300.23  25日移動平均線
28004.62  13週移動平均線
27955.86  均衡表転換線(週足)
27845.89  ボリンジャー:-1σ(25日)
27713.84  75日移動平均線
27599.28  26週移動平均線
27559.59  200日移動平均線
27470.35  均衡表基準線(週足)
27425.40  ボリンジャー:-1σ(13週)
27401.02  均衡表雲上限(日足)
27391.55  ボリンジャー:-2σ(25日)
27321.34  均衡表雲上限(週足)
27256.18  均衡表雲下限(週足)
27241.45  均衡表雲下限(日足)
 
昨年8月17日ザラ場高値29222.77円を上回る29278.80円で高寄りした後は前日終値前後で小動きが続いた。日足ローソク足は上ヒゲのない「陰の寄り付き坊主」を示現して上げ一服を示唆。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は137.99%と3営業日連続で警戒ラインの130%を超え、短期的な過熱状態を窺わせている。しかし、25日移動平均線や一目均衡表の基準線は上向きをキープして上昇トレンド継続の形状。25日線との乖離率は3.03%と買われ過ぎの目安となる5%を下回っており、スピード調整圧力は限られよう。
 
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次