日経平均はきのうときょうの2日間で1176円下落した。ここまで下げれば決算発表期間中は上がりやすくなるだろうが、急に値動きが荒くなった点は警戒材料。
東京市場は決算発表期間中にゴールデンウイークがあり、来週も29日(木)は休場。
先陣を切る企業の決算が良かったとしても、連休前の指数は不安定な動きが続くとみておいた方が良さそうだ。きょうの安値が2万8419円。3月には2度下を試した場面があり、3月5日の安値が2万8308円、3月24日の安値が2万8379円となっている。直近安値を下回ることなく反転できるか、正念場を迎えている。
明日22日の日経平均株価は、波乱含みの展開か。
21日の日経平均株価は大幅続落し、2万8508円(前日比591円安)引け。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を背景に21日の欧米株式が下落した流れを受け、売り優勢の展開となった。国内で緊急事態宣言が再発出される方向にあることも警戒され、下げ幅は一時680円に達した。
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、政府は、緊急事態宣言の発出を要請した大阪に加え、要請を調整している東京、兵庫を含めた3都府県を対象に宣言を出す方向で検討しているが、今後、宣言発出地域が広がるとみられ、経済への悪影響から調整相場が尾を引く可能性があるだろう。日経平均株価は明確に75日移動平均線を下回り、日足一目均衡表上の「雲」も下抜けてきた。下値支持線を次々に割り込んだことで、下値探りの動きにつながるケースも想定される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
29450.21 25日移動平均線
29432.03 均衡表基準線(日足)
29396.79 均衡表転換線(週足)
29373.56 6日移動平均線
29339.52 均衡表雲上限(日足)
29254.73 13週移動平均線
29242.10 均衡表転換線(日足)
29118.28 75日移動平均線
29006.74 ボリンジャー:-1σ(25日)
28817.83 均衡表雲下限(日足)
28603.13 ボリンジャー:-1σ(13週)
28563.27 ボリンジャー:-2σ(25日)
28508.55 ★日経平均株価21日終値
28405.52 新値三本足陰転値
28119.80 ボリンジャー:-3σ(25日)
27951.53 ボリンジャー:-2σ(13週)
27874.21 26週移動平均線
27299.93 ボリンジャー:-3σ(13週)
26831.50 均衡表基準線(週足)
26047.08 ボリンジャー:-1σ(26週)
25953.47 200日移動平均線
24219.96 ボリンジャー:-2σ(26週)
22444.70 均衡表雲上限(週足)
22392.84 ボリンジャー:-3σ(26週)
終値は下降中の25日線を下放れ、5日線と25日が短期デッドクロス(DC)を形成して下落トレンドの強まりを窺わせた。
一目均衡表では終値が雲下限を下回ったほか、転換線が基準線を上から下に抜けて三役逆転を示現したため、売り手優勢の地合いが長期化するリスクに留意が必要となろう。
ボリンジャーバンド(25日ベース)は-2σ割れで終了してレンジの下方シフト開始を示唆。RSI(14日ベース)は35.44%と中立ゾーン下限を下回ったが、25日線とのスプレッドが-3.20%と「売られ過ぎ」圏入りの目安となる-5%に届いていないこともあり、下落余地が残っているもようだ。
