6日の日経平均株価は反落。終値は前日比80円安の3万994円だった。
米株安の流れから序盤に150円近く値下がりする場面があったが、指数ではトピックスが安定しており主力株を含む全体は比較的底堅い。昨日の急反発で売り方も手詰まり感があり米雇用統計発表を前にポジションを軽くしておきたい様子である。一方、日経平均は買い戻しなどで前日終値近辺へ戻ってからは膠着商状。最終的にはマイナスで終わったが、トピックスはプラスで終えるなどまちまちだった。
日経平均終値は3万994円で、前週末比862円安だった。週足では3週連続で陰線を形成した。
来週は、波乱含みの展開か。
月曜が休場で立ち合いは4日。11日に9月開催のFOMC議事要旨が公表され、12日に米9月消費者物価指数(CPI)の発表がある。9月のFOMCでは年内あと1回の利上げが示唆されており、議論の内容はマーケットフレンドリーではないだろう。議事要旨がタカ派的と受け止められた場合には、CPIが弱めの結果であったとしても米国の長期金利の低下が抑制される可能性がある。国内では小売株などを中心に決算発表が多く出てくる。12日のファーストリテイリングの決算は大きく注目される。ただ、この辺りから3月決算銘柄の多くは手がけづらくなる。そうなると、指数は全面高か全面安かといった荒い動きになりやすい。SQ週であることも指数のボラティリティを高めそうで、週を通して不安定な動きが続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
32404.30 25日移動平均線
32253.96 13週移動平均線
32216.66 均衡表雲下限(日足)
32060.99 均衡表転換線(週足)
32060.99 均衡表基準線(日足)
31857.62 新値三本足陽転値
31635.14 ボリンジャー:-1σ(25日)
31627.34 ボリンジャー:-1σ(13週)
31590.04 26週移動平均線
31565.54 均衡表転換線(日足)
31242.06 6日移動平均線
31000.72 ボリンジャー:-2σ(13週)
30994.67 ★日経平均株価6日終値
30865.97 ボリンジャー:-2σ(25日)
30685.04 均衡表基準線(週足)
30374.10 ボリンジャー:-3σ(13週)
30096.80 ボリンジャー:-3σ(25日)
30090.94 ボリンジャー:-1σ(26週)
29950.14 200日移動平均線
28591.84 ボリンジャー:-2σ(26週)
高値と安値はともに前日水準から切り上がり、一時5日移動平均線を上回ったが値を保てず、寄り引けほぼ同値の小陰線から上下にヒゲを出す十字線を示現。節目の3万1000円前後での売り買い拮抗状態。
株価上方では25日や13週の移動平均線が下降し、一目均衡表は三役逆転下の弱気形状を継続した。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は93.47%と中立圏(90-110%)で週末を迎えており、売られ過ぎソーンまでの下落余地を残す形となった点に留意が必要。
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