30日の日経平均は8営業日ぶり反落。
前日に節目の2万3000円を回復したこともあり、目先的な達成感が意識されていることも利益確定に向かわせたようである。もっとも、下を売り込む流れにはならず、225型が弱い一方で、TOPIX型への資金流入が見られており、全体としては底堅い値動き。また、大引けでのTOPIXのリバランス需給要因もあり、売買代金は3兆円に膨らんでいる。
明日31日の日経平均株価は米国のイベント結果を受け、マーケットがどう反応するかが注目される。
現地30日(日本時間31日未明)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が明らかにされる。追加利下げが確実視されるなか、今回で打ち止めになるのかどうかが焦点になる。仮に打ち止めとなれば、株価調整につながる可能性がある。
ただ、米長期金利が上昇し、円安・ドル高に傾けば、下支え要因として意識されることにもなる。また、米アップルの7-9月期決算が発表され、内容次第で関連銘柄に影響を与えることも考えられる。
1日まで開催の日銀金融政策決定会合や、週末の米10月雇用統計、米10月ISM製造業景況指数などを控え、「様子見が続きそうだ」との見方もある。
ただ、押し目があれば買いは入りやすいこと、決算発表集中期でこの先もしばらく個別の活況が期待できることなどから、悲観に傾く局面ではないと考える。
■テクニカル・ポイント(30日現在)
24012.91 ボリンジャー:+3σ(13週)
23671.93 ボリンジャー:+3σ(25日)
23335.56 ボリンジャー:+3σ(26週)
23213.97 ボリンジャー:+2σ(13週)
23154.91 ボリンジャー:+2σ(25日)
22843.12 ★日経平均株価30日終値
22810.05 6日移動平均線
22750.60 新値三本足陰転値
22716.68 均衡表転換線(日足)
22704.52 ボリンジャー:+2σ(26週)
22637.90 ボリンジャー:+1σ(25日)
22415.04 ボリンジャー:+1σ(13週)
22142.22 均衡表基準線(日足)
22120.88 25日移動平均線
22073.48 ボリンジャー:+1σ(26週)
21781.30 均衡表転換線(週足)
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21616.11 13週移動平均線
21603.86 ボリンジャー:-1σ(25日
ローソク足は陰線を引き、終値は7日以来およそ3週間ぶりに5日線を下回り、短期的な騰勢一服を裏付けた。一目均衡表の基準線と転換線は上向きから横ばいとなって目先の足踏み局面入りを示唆。
ボリンジャーバンドでは上昇中の+2σを下放れて引け、こちらも短期的な上値拡張局面の終了を示唆している。RSI(14日ベース)は85.64%(昨日90.37%)に下落したが、依然として80%超の過熱圏にとどまっており、明日31日以降の調整リスクが意識される。
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