16日の日経平均株価は、波乱含みか。
日経平均株価の予想レンジ:1万7000円-1万7800円。
先週末の米国株は大幅高。トランプ米大統領が国家非常事態を宣言し、総額5兆円超の経済対策を発表。これを好感する形で終盤にかけて急伸し、NYダウ平均は1985ドル高の23185ドルと、過去最大の上げ幅を記録した。
米連邦準備理事会(FRB)が臨時の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めたのも安心感につながりそうだ。ただ変動率は高止まりしており、戻り待ちの売りが膨らんで、上げ幅を急速に縮小する展開も想定される。
FRBは米国時間15日(日本時間16日早朝)、政策金利をゼロ~0.25%に1%引き下げることを決めたと発表した。7000億ドルの資産買い入れも実施し、量的緩和を再開する。「売り方の買い戻しを誘いそうだ」とみている。
ただ、これを受けた米株先物の反応は急落。為替市場では米株高を受けて円安に振れていたドル円が失速し、週明け16日の外国為替市場で円相場は1ドル=106円台後半と、前週末17時時点に比べ1円程度の円安・ドル高方向に振れている。
13日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所終値比1140円高1万7930円だった。
日程面では、1月の機械受注統計。マザーズ市場にミクリード<7687>が新規上場する。海外では、1~2月の中国工業生産高・小売売上高・固定資産投資・不動産開発投資など。また、3月の米NY連銀製造業景況指数など。
【好材料】
■ベステラ <1433>
今期経常は5.8倍増で2期ぶり最高益更新へ。
■アルトナー <2163>
今期経常は10%増で6期連続最高益、前期配当を1.5円増額・今期は2.5円増配へ。
■ブラス <2424>
上期経常は2.9倍増益で上振れ着地。
■霞ヶ関キャピタル <3498>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.06%にあたる6万6000株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月6日から8月6日まで。
■アエリア <3758>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.6%にあたる60万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月16日から9月15日まで。
■ラクス <3923>
2月全社売上高は前年同月比30.5%増と大幅増収基調が続いた。
■フーバーブレイン<3927>
2月売上高は前年同月比47.9%増。
■SKIYAKI<3995>
今期経常は2.3倍増益へ。
■Jストリーム<4308>
臨時休校を実施する学校法人に対し、授業動画の作成とアーカイブ配信のできる動画サービスを無償提供。
■スマレジ<4431>
5-1月期(3Q累計)経常は2.4倍増益・通期計画を超過。
■高見沢サイバネティックス<6424>
今期経常を85%上方修正・19期ぶり最高益、配当も5円増額。
■エスユーエス <6554>
上期経常を4.8倍上方修正。
■大和ハウス工業 <1925>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.51%にあたる1000万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月1日から21年3月12日まで。
■ブロードバンドセキュリティ<4398>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.76%にあたる15万株(金額で1億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月18日から5月31日まで。
■明豊エンタープライズ<8927>
上期経常は黒字浮上で上振れ着地。
【主な経済指標・スケジュール】
16(月)
【国内】
1月機械受注(8:50)
《決算発表》
ツルハHD、サンバイオ、ブシロード、エニグモ、Mマート、モロゾフ、新都HD、ミサワ、山岡家、稲葉製作、システムディ、セルソース、HyAS&Co、ダブルエー、ギフト、ナガノ東
【海外】
中国2月鉱工業生産(11:00)
中国2月小売売上高(11:00)
中国2月固定資産投資(11:00 )
米3月ニューヨーク連銀景気指数(21:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
