波乱なく通過する展開に期待

 
日経平均は3日続伸。
ディスコを筆頭に半導体株が異様に強い上昇となった。きょうも後場には失速したが、3日続伸したという事実は下値不安を和らげる。米国株の方が非常に動きが良くなってきており、日本株がそれに素直に連動できるのであれば、年末株高への期待も高まってくる。
 
注目された米消費者物価指数(CPI)は事前予想とほぼ一致、場合によって米国株市場は横殴りの突風に煽られる可能性を指摘する声もあったが、結局杞憂となった。次の関門は日本時間あす未明に発表されるFOMCの結果。しかし、これも利上げ終了は確定的であり、来年の利下げが3月でも5月でも正直目先の相場にはあまり影響のない話で、仮にひと押し入れても下げは限定的であろうという高を括ったムードがある。
 
本日、米国ではFOMCの結果が発表される。政策金利は据え置きが確実とみられており、声明文やパウエルFRB議長会見の内容が注目される。米国の長期金利は低下傾向にあるが、内容によっては短期的に逆の動きが出てくる展開も想定される。日本株に関しては、為替が円高(ドル安)に大きく振れてしまうと米国株との連動性が薄れてくる。米国の長期金利が低下して米国株が大きく上昇しても日本株は下落といったことも起こりうる。米国の11月消費者物価指数(CPI)は無難に消化して、日本株もしっかり上昇した。FOMCも波乱なく通過する展開に期待したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
34076.08  ボリンジャー:+2σ(13週)
33939.48  ボリンジャー:+2σ(25日)
33872.28  ボリンジャー:+2σ(26週)
33625.53  新値三本足陽転値
33515.49  ボリンジャー:+1σ(25日)
33200.20  ボリンジャー:+1σ(13週)
33140.41  ボリンジャー:+1σ(26週)
33091.50  25日移動平均線
32951.40  均衡表基準線(日足)
 
32926.35  ★日経平均株価13日終値
 
32878.48  均衡表転換線(日足)
32862.32  6日移動平均線
32667.52  ボリンジャー:-1σ(25日)
32408.54  26週移動平均線
32404.10  75日移動平均線
32324.32  13週移動平均線
32243.53  ボリンジャー:-2σ(25日)
32195.88  均衡表転換線(週足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
32060.99  均衡表雲上限(日足)
31819.54  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
 
前日に続いて日中高値が節目の3万3000円や25日移動平均線(33091.50円)を上回りながら終値は3万3000円を保てず、上値の重さを確認する形となった。反面、終値は6日以来1週間ぶりに5日線を上回り、下げ止まりを示唆している。日中の高値と安値は前日レンジ内に収まり、ローソク足は小陰線の胴体部分から上下に短いヒゲを出して「コマ」に近い形状。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は100.64%と中立圏中央の100.00%に肉薄しており、短期的には売り買いどちらも手掛けにくい価格水準にあるようだ。
 

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