欧米株高受け小幅続伸も、寄り後は伸び悩む

1日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。午前の終値は38円57銭高い1万9684円81銭だった。
前日の欧米株市場が全面高となった流れを受けて買い優勢で始まり上げ幅は一時89円程度まで広がった。
寄り後は上げ幅を縮小、前場段階でほぼ寄り付き天井の形となっている。
 
米8月の雇用統計発表などを控えた週末ということもあり、持ち高を調整する動きが出た。
ゴム製品関連株など空売り比率が高まっていた銘柄には買い戻しが優勢となった。三菱電など通期業績に対する進捗率の高い銘柄も買いを集めた。
 
ただ買い一巡後は、売りに押された。前日までの2日間で280円程度上昇していたため、月初の上昇に自信を持てない投資家が早めに持ち高を減らす動きを見せた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら続伸した。業種別TOPIXでは「空運業」が上げた半面、「電気・ガス業」が下げた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で8980億円だった。売買高は7億7363万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は991と全体の49%を占めた。値下がりは859、変わらずは171だった。

個別では、売買代金トップの任天堂が堅調、ソニー、三菱電とテルモが上昇し、大和やヤマトHDも上げた。2017年3月期の連結純利益の大幅上方修正を発表した日東紡は大幅高となった。海外の電池工場で2020年3月期までに500円投資すると伝わった村田製の上げも目立った。カーシェア事業が大きく伸びたパーク24は一時8%高となった。
イマジカ・ロボット ホールディングス、メガチップスも値を飛ばした。
 
半面、米金利の低下を受けて、第一生命HDといった保険株が安い。NTTやハウスは下げ、ダイキンやトヨタが下落した。
KLabが安く、クラウディアが急反落、日本冶金工業、黒崎播磨なども売られた。
 
 
東証2部株価指数は前日比37.88ポイント高の6593.54ポイントと4日ぶり反発した。
値上がり銘柄数は229、値下がり銘柄数は182となった。
 
個別では、プロシップがストップ高。プレミアムウォーターホールディングス、アーバンライフは一時ストップ高と値を飛ばした。
コーセーアールイー、クロスプラス、古林紙工、日本化学産業、ニチリンなど22銘柄は年初来高値を更新。
富士通コンポーネント、DNAチップ研究所、アウンコンサルティング、フライトホールディングス、篠崎屋が買われた。
一方、郷鉄工所、KIホールディングスが年初来安値を更新。ジューテックホールディングス、ソマール、ぷらっとホーム、ミロク、京進が売られた。

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