[概況]
8日、欧米時間における外国為替市場では欧米主要株価の下落などを受け、円買いが先行し、米ドル円は一時105.855円まで下落した。一方で、クロス円では英ポンド円の下落が目立つ。先週、ジョンソン英首相が英国のEU離脱の問題について、EUと自由貿易協定(FTA)を10月15日までに締結できなければ決裂を判断すると明言したことで、交渉の先行き懸念などから英ポンド売りが強まったようだ。
テクニカル的には米ドル円は5日移動平均線(106.140円)を下抜けており、同線がレジスタンスとなる可能性も考えられる。下方に位置する一目均衡表の雲下限(105.808円)付近がサポートとなるか注目したい。
一方、英ポンド円では5日移動平均線と20日移動平均線がデッドクロスを形成しており、地合いは悪化傾向にある。5日移動平均線(139.36円)付近がレジスタンスとなりそうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
