【寄り付き概況】
21日午前の東京株式市場の日経平均株価は、前営業日比299円70銭高の2万6070円92銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、20.76ポイント高の1839.70で始まった。
日経平均は前日に5月12日以来、およそ1カ月半ぶりの安値を付けていた。6月中旬以降に急ピッチで下げてきたこともあり、値ごろ感が出たとみられた銘柄に買いが入っている。
前日の米国株市場が振替休日のため休場だったことから、手掛かり材料難が意識されやすいものの、欧州株市場ではほぼ全面高の様相となったことが投資家心理にプラスに働いている。米株価指数先物は日本時間21日朝の取引で、前週末17日の清算値に比べ堅調に推移しており、東京株式市場でも運用リスクが取りやすくなった投資家の買いが優勢となっている。
また、日経平均が直近2営業日で660円近い下落をみせており、その反動もあって、きょうは主力株を中心に幅広く買いが優勢の地合いとなっている。日経平均は終値で2万6000円大台回復を視野に入れた強調展開が予想される。
ただ、取引時間中は米株価指数先物の値動きに左右されやすく、買い戻し一巡後は戻り売り圧力が表面化し上値が重くなる可能性もあるだろう。
個別では、ダイキンやエムスリー、ソフトバンクグループが上昇。IHIや日産自、富士通も高い。一方、KDDIやミネベア、ヤマトHDは下落している。
