30日の日経平均株価は、前週末比294円73銭安の3万696円96銭と大幅反落して取引を終えた。売り一巡後は、取引終了にかけて下げ渋る格好となった。
3万0500円は割り込なかったが値下がり銘柄数が多く、さえない地合いが続いた。
市場では「日経平均株価は24日の安値3万551円を一時割り込むなど弱含みで、4日の安値3万487円が下値として意識される」との声が聞かれた。
■本日のポイント
1.日経平均は反落、NYダウ下値模索で市場心理悪化
2.日米の金融政策会合を控え、様子見ムードが強まる
3.決算低調な銘柄に売り物集中、ストップ安が相次ぐ
4.売り圧力強く、値下がり銘柄数は全体の86%占める
5.売買代金は5兆6674億円と急増、1ヵ月半ぶり高水準
31日の日経平均株価は、模様眺めムードが強まりそう。
きょう大きく下げてしまったことはネガティブ。ここ数日は3万0500円近辺では下げ渋っているが、本日の米国株が大きく下げるなどして、あすギャップダウンスタートとなった場合には、あっさり3万0500円を割り込む展開も想定される。
ただでさえ買い手控えムードが強まりやすい日に心理的節目を下回ってしまうと、そのことが売りを誘う要因となりやすい。連日で日々の振れ幅が大きくなっているが、あすは大崩れを回避できるかに注目したい。
日銀の金融政策決定会合の内容や、植田日銀総裁の会見を確認したいとして、積極的な売買は限られそう。また、現地10月31日から11月1日にかけてFOMC(米連邦公開市場委員会)も開かれることから、「手控えの理由に事欠かない」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
32060.99 均衡表転換線(週足)
31982.03 26週移動平均線
31916.76 13週移動平均線
31604.95 均衡表基準線(日足)
31569.52 25日移動平均線
31352.35 均衡表基準線(週足)
31319.88 均衡表転換線(日足)
31115.01 ボリンジャー:-1σ(13週)
31019.35 ボリンジャー:-1σ(26週)
30960.79 ボリンジャー:-1σ(25日)
30937.04 6日移動平均線
30696.96 ★日経平均株価30日終値
30526.88 新値三本足陰転値
30352.06 ボリンジャー:-2σ(25日)
30335.21 200日移動平均線
30313.25 ボリンジャー:-2σ(13週)
30056.66 ボリンジャー:-2σ(26週)
29743.33 ボリンジャー:-3σ(25日)
29511.49 ボリンジャー:-3σ(13週)
29093.98 ボリンジャー:-3σ(26週)
27786.73 均衡表雲上限(週足)
ローソク足は寄り引け接近の小陽線の胴体部分から上下ともに短いヒゲを出す「星」に似た形状を描き、短期的な売り買い拮抗状態を窺わせた。ただ、高値と安値はいずれも先週末水準を下回り、下向きの5日移動平均線を超えることなく推移。三役逆転下の弱気形状にある一目均衡表では転換線と基準線がいずれも下向きで取引を終え、売り手優勢の地合いを確認する形となった。25日線との下方乖離率は-2.76%と売られ過ぎの5%ラインには到達していないこともあり、引き続き下押しリスクへの警戒が必要となろう。
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