31日の東京株式市場は、模様眺めムードが広がりそう。
日経平均株価の予想レンジは、3万400円-3万900円を想定。(30日終値3万696円96銭)
米国株は上昇。ダウ平均は511ドル高の32928ドルで取引を終えた。米国株の大幅高を好感する買いと、国内金利の上昇や円高進行を警戒する売りが交錯し、不安定な展開が想定される。
現地30日の欧米株式は上昇したものの、日銀金融政策決定会合の内容や、その後の植田和男日銀総裁の記者会見を確認したいとして、積極的な売買にはつながりにくいとみられる。YCC(長短金利操作)を再修正するとの見方もあり、重い値動きとなる場面も想定される。
消去法的に、好決算銘柄への個別株物色が中心になりそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=149円トビ台(30日は149円49-52銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の前半(同157円82-86銭)と円安に傾いている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比100円安の3万600円だった。
【好材料銘柄】
■AGS <3648>
今期経常を一転22%増益に上方修正、配当も2円増額。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.28%にあたる40万株(金額で2億6320万円)を上限に、10月31日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。②のほか、別枠で50万株(金額で2億5000万円)を上限に自社株買いを実施。別枠で取得した一部の株式を除く全てを買付が終了した月の次月に消却する。
■リケンテクノス <4220>
今期経常を一転13%増益に上方修正・最高益更新へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の13.4%にあたる850万株(金額で70億円)を上限に自社株買いを実施する。取得した株式はすべて消却する予定。
■寺岡製作所 <4987>
MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。寺岡敬之郎会長が代表を務めるKMMがTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株564円で30日終値を46.1%上回る水準。買い付け期間は10月31日から12月13日まで。
■日本特殊陶業 <5334>
今期最終を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も27円増額。
■ブランジスタ <6176>
前期最終を43%上方修正。
■ストライク <6196>
今期経常は35%増で9期連続最高益、前期配当を3円増額・今期は11円増配へ。
■小森コーポレーション <6349>
今期経常を29%上方修正、配当も30円増額。
■TVE <6466>
前期経常を3.6倍上方修正。
■明電舎 <6508>
今期経常を15%上方修正・4期ぶり最高益更新へ。
■マクセル <6810>
今期最終を12%上方修正。
■アストマックス <7162>
非開示だった上期経常は黒字浮上へ。
■フタバ産業 <7241>
今期経常を40%上方修正・31期ぶり最高益、配当も12円増額。
■シャルレ <9885>
今期最終を一転黒字に上方修正。
【主な経済指標・スケジュール】
31(火)
日銀が経済・物価情勢の展望を公表
9月失業率(8:30)
9月有効求人倍率(8:30)
9月鉱工業生産(8:50)
9月商業動態統計(8:50)
9月住宅着工統計(14:00)
《決算発表》
三井物、第一三共、デンソー、JT、HOYA、村田製、ファナック、三菱電、豊田織機、アドバンテ、豊通商、JR東日本、大塚HD、レーザーテク、塩野義、日本酸素、アイシン、商船三井、ANA、JR西日本、JAL、阪急阪神、マキタ、東電力HD、京成、ZOZO、小田急、スクリン、住友林、小糸製、双日、東洋水産、ソシオネクスト、トヨタ紡織、東北電、LIXIL、大和工、三和HD、九州電、日本ハム、ジェイテクト、ALSOK、Jパワー、ニチレイ、日精工、スタンレ電、豊田合、ニフコ、カルビー、中国電、ISID、ナブテスコ、テクノプロHD、三菱倉、南海電、山九、邦ガス、関電工、日ガス、NSD、オークマ、四国電、フクダ電、アズワン、オリコ、住友ファーマ
【海外】
中国10月製造業PMI(10:30)
FOMC(~11/1)
米8月FHFA住宅価格指数(22:00)
米8月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米10月消費者信頼感指数(23:00)
《米決算発表》
アドバンスト・マイクロ・デバイシズ、キャタピラー、インサイト、アムジェン、ファイザー、ファースト・ソーラー
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
