20日の下げを象徴した半導体セクターをめぐっては、ファウンドリー世界最大手の台湾TSMCが4-6月業績を発表。売上高は前年同期比10%減、純利益は同23%減と厳しい業況だった。
一方、引け後に開示されたニデック<6594>の4-6月業績は、営業利益が市場予想を大幅に上回る好内容に。米国も含め、主要企業の収益動向はまちまちの傾向がある。この日は日経平均が前日比で400円超下落したものの、東証プライム市場の銘柄の27%(約500銘柄)は値上がりした。
日経平均株価が1.2%安、TOPIXが0.8%安となっており、目先は日経平均株価の振れ幅が大きくなりそう。本日の米国市場でネットフリックスやテスラが下落するであろうことは、先んじて織り込んだ。ただ、半導体株が持ち直してこないと、日本株の反転は期待しづらい。その点では、引け後に決算を発表したディスコ<6146.T>の反応が注目される。きょうは発表を前に大きく下げており、ここからさらに売られてしまうようだと、全体でもリスク回避ムードが強まりやすいだろう。
あす21日の日経平均株価は、来週に予定される日米の金融政策決定会合の結果待ちの状況で、全般は模様眺めムードの強い展開が続くだろう。
国内外の企業決算の強弱感を踏まえた、まだら模様の商状が予想される。日経平均株価は引き続き25日移動平均線や3万3000円のフシが上値の関門として意識される。
なお、21日の米国では株価指数のナスダック100の特別リバランスが実施される。ウィッチングとも重なり、東京株式市場で警戒感が先立つ可能性がある。
テクニカル面では上値に25日移動平均線(3万2925円)が控えており買い上げにくい雰囲気もあったようだ。下値には10日移動平均線(3万2418円)があってサポートされやすくなっている。
日経平均株価は、きょうの時点で週間ではプラス(7/14の終値は3万2391円、7/20の終値は3万2490円)を保っている。先週も上下に振れながらプラスで終えており、2週連続プラスを達成できるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
36104.59 ボリンジャー:+3σ(13週)
34579.05 ボリンジャー:+2σ(13週)
34477.19 ボリンジャー:+3σ(25日)
34022.88 ボリンジャー:+2σ(26週)
33959.87 ボリンジャー:+2σ(25日)
33442.56 ボリンジャー:+1σ(25日)
33053.51 ボリンジャー:+1σ(13週)
32925.24 25日移動平均線
32782.30 均衡表基準線(日足)
32490.52 ★日経平均株価20日終値
32439.16 6日移動平均線
32407.92 ボリンジャー:-1σ(25日)
32343.87 均衡表転換線(日足)
32165.52 均衡表転換線(週足)
31943.93 新値三本足陰転値
31904.19 均衡表雲上限(日足)
31890.61 ボリンジャー:-2σ(25日)
31834.54 ボリンジャー:+1σ(26週)
31527.97 13週移動平均線
31373.29 ボリンジャー:-3σ(25日)
30850.26 75日移動平均線
30546.59 均衡表雲下限(日足)
30202.91 均衡表基準線(週足)
30002.43 ボリンジャー:-1σ(13週)
29646.20 26週移動平均線
ローソク足は陰線を引き、5日移動平均線を小幅に下回って終了。下げ幅405.51円で前日の402.14円高を打ち消し、上値での売り圧力の強さを窺わせた。25日線はわずかながら下向きに転換。一目均衡表では転換線が下降を続け、遅行線が弱気シグナルを増大させていることもあり、短期的な地合い悪化リスクへの留意が必要となろう。
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