模様眺めムードか

 
日経平均は大幅安。終値は304円安の2万7281円。
プチ・トヨタショックといった下げが終盤に出てきて、2万7200円台で取引を終了した。安値は2万7255円まであり、7月30日の安値27272円を下回っている。
トヨタのニュースに関しては、きょうだけで消化しきれたかどうかは何とも言えない。
 
 
楽観的なシナリオとしては、これによりバリューからグロース、特に半導体の影響の少ないサービス系に対する買い安心感が高まり、そういった連想が働くマザーズ市場の優位性が増す展開が考えられる。悲観的なシナリオとしては、戻りかけたマザーズ銘柄が大型株に引っ張られて失速し、買えるものがないという状況に陥る展開が想定される。マザーズ指数が再び1000pを割り込むことなく、戻りを試しに行くことができるかが注目される。
 
■Market Data
 
【日経平均】
27281円17銭(▲304円74銭=1.10%)
【TOPIX】
1897.19(▲26.78=1.39%)
【東証1部売買高】10億7624万株(△1億2875万株)
【売買代金】2兆3841億円(△2028億円)
【値上がり銘柄数】331(前日:1435)
【値下がり銘柄数】1798(前日:659)
【新高値銘柄数】30(前日:35)
【新安値銘柄数】143(前日:187)
【25日騰落レシオ】82.10(前日:93.22)
【マザーズ指数】
1033.86(▲4.55=0.44%)
【ジャスダック平均】
3875円15銭(▲29円12銭=0.75%)
 
 
20日の日経平均株価は、模様眺め姿勢が強まりそうだ。
4-6月期決算発表が終了し、手がかり材料難にも乏しいことから、上値の重い展開が続いている。新型コロナウイルス感染症の収束時期を見通すことができず、経済回復の時期の後ズレが警戒され「国内外の投資家が、日本株に対し様子見姿勢を強めている」との見方があった。消去法的に、短期資金による値動きの軽い中小型株への個別物色が中心になりそうだ。
 
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
 
28214.88  均衡表転換線(週足)
28152.95  ボリンジャー:+1σ(25日)
28094.22  200日移動平均線
28053.95  均衡表基準線(日足)
27969.06  ボリンジャー:-1σ(26週)
27798.79  25日移動平均線
27767.69  均衡表転換線(日足)
27743.09  均衡表雲上限(週足)
27634.49  6日移動平均線
27605.69  ボリンジャー:-1σ(13週)
27448.01  新値三本足陽転値
27444.62  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
27281.17  ★日経平均株価19日終値
 
27202.64  ボリンジャー:-2σ(26週)
27090.45  ボリンジャー:-2σ(25日)
26926.25  ボリンジャー:-2σ(13週)
26736.28  ボリンジャー:-3σ(25日)
26436.22  ボリンジャー:-3σ(26週)
26246.81  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
4日連続でザラ場高値が5日線に届かない一方、7月30日の直近安値27272.49円を一時下回った。ローソク足は長めの上ヒゲを伴う陰線を引いて強い売り圧力を窺わせた。一目均衡表では転換線が下降を続け、基準線も下向きで終了。遅行線は応当日株価の上昇もあって弱気シグナルが一段と鮮明になった。
ボリンジャーバンド(25日ベース)で本日終値は-1σを下放れた。8月12日の一時+1σ接近をピークとする下降トレンドが明瞭となる一方で、25日線との下方乖離率は1.86%と小さく、RSI(14日ベース)が中立圏内の41.20%にとどまって下落余地を残しており、-2σ割れによる下値拡張局面入りが警戒されるだろう。
 

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