20日の日経平均株価は反発。終値は前日比53円高の2万8098円だった。前日の米株安で朝方は200円安と売り込まれる場面があったが、2万8000円割れではすぐに押し目買いが入りプラス圏へと早々に回復。その後は暗号資産(仮想通貨)の急落など不透明要因で上値を買いにくい雰囲気にあったが、先物中心に売り方の買い戻しが入り、後場は比較的安定した動きとなった。ただ、売買は先物中心となっており実需は乏しい。
21日の日経平均株価は、手がかり材料難のなか、模様眺めムードが強まりそう。
市場では、連休明けからの下落で値幅の調整は完了したもようだが「今月いっぱいぐらいまで日柄が必要」との声が聞かれた。企業業績への改善期待が下支えする展開が期待されるものの「新型コロナワクチンの接種が進み、感染状況に変化がみられたところがキッカケとなることが期待される」との見方もあった。
20日の日経平均株価は開始直後に2万7800円台まで下落したものの、2万8000円台を回復してプラスで終えた。終値(2万8098円)では5日線(2万8091円、20日時点)を上回っており、節目の水準も意識された。
前場では上値が重くなる場面があったマザーズ指数は、後場に入って強い動きを見せ、高値圏で終えた。大型、中小型とも下値は堅くなりつつあるだけに、この辺りで大きな上昇に期待したいところだ。今週の日経平均はここまで上げ下げは激しかったが、きょうの終値(2万8098円)は、先週末の終値(2万8084円、5/14)にほぼ近い。週間でプラスを達成し、底打ち期待を高めて来週を迎えることができるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
29542.00 均衡表雲上限(日足)
29216.04 75日移動平均線
29172.16 均衡表雲下限(日足)
29168.93 13週移動平均線
28903.83 25日移動平均線
28796.96 均衡表転換線(週足)
28724.69 均衡表基準線(日足)
28585.60 ボリンジャー:-1σ(13週)
28535.22 均衡表転換線(日足)
28514.58 26週移動平均線
28307.99 均衡表基準線(週足)
28246.77 ボリンジャー:-1σ(25日)
28098.25 ★日経平均株価20日終値
28002.28 ボリンジャー:-2σ(13週)
27984.48 6日移動平均線
27589.71 ボリンジャー:-2σ(25日)
27418.95 ボリンジャー:-3σ(13週)
27406.08 ボリンジャー:-1σ(26週)
26932.65 ボリンジャー:-3σ(25日)
26470.86 200日移動平均線
26297.59 ボリンジャー:-2σ(26週)
25189.10 ボリンジャー:-3σ(26週)
5日線は下向きから上向きに転じたほか、ローソク足は陽線を引いて短期的な買い圧力の回復を窺わせた。一目均衡表では三役逆転後の売り手優位の形状だが、転換線と基準線がともに横ばいで引け、もみ合い継続を示唆している。ボリンジャーバンド(25日ベース)では本日終値は-1σ直下に位置しており、-1σ上抜けによる下値拡張局面の終了とその後の反転トレンド入りに期待をつなぐ形となっている。
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