28日の日経平均株価は、前日比461円27銭高の2万6847円90銭と大幅反発して取引を終えた。取引終了間際に、同490円32銭高の2万6876円95銭を付けるなど、高値圏で取引を終えている。
今週は、軟調となった。米国株が金融引き締めを警戒して大きく崩れたことから、週明け25日の日経平均は500円を超える下落。節目の2万7000円を割り込んだ。
米国株の不安定な動きが続く中、国内は大型連休前ということもあり、週半ばまでは不安定な地合いが続いた。ただ、ナスダックの年初来安値更新を受けても2万6000円割れは回避するなど、下値では買いが入った。
三連休前の28日には、日銀金融政策決定会合後に円安が進んだことを手掛かりに強く買われる場面もあった。日経平均は週間では約257円の下落。週初の発射台が低かったことから、週足では3週連続で陽線を形成した。
来週の日経平均株価は、模様眺めムードとなりそう。
ゴールデンウイーク(GW、東京市場の休場は4月29日、5月3-5日)で、日本の営業日は5月2日と6日と限られるなか、米国ではFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれる。米国株式市場の影響を受けやすいことから、FOMCの内容を確認したいとの見方が強まり、様子見姿勢が強まる場面もありそうだ。
一方、6日はFOMCの結果を受けた2日分の米国株の反応を消化する。FRBが0.5%の利上げを実施するであろうことは織り込み済み。ナスダックは直近で年初来休値を更新するなど米株市場は楽観的にはなっていない。これらの点を踏まえると、FOMCの結果を受けた米国株は、良ければ悪材料出尽くしで買い、悪くてもフラットであると思われる。日本株は翌週から決算発表が本格化するため、マクロの不透明要因が払しょくされることはポジティブ。FOMC前の休場が結果的に売り急ぎを抑制する形となり、買いが入りやすい地合いを予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
28069.15 200日移動平均線
27785.87 ボリンジャー:+1σ(25日)
27757.96 26週移動平均線
27709.99 ボリンジャー:+1σ(13週)
27668.53 均衡表雲下限(週足)
27321.34 均衡表基準線(週足)
27242.46 25日移動平均線
27194.93 均衡表基準線(日足)
27033.19 75日移動平均線
26966.02 13週移動平均線
26920.35 均衡表雲上限(日足)
26863.96 6日移動平均線
26847.90 ★日経平均株価28日終値
26815.84 均衡表転換線(日足)
26699.05 ボリンジャー:-1σ(25日)
26644.75 ボリンジャー:-1σ(26週)
26510.28 均衡表転換線(週足)
26467.26 均衡表雲下限(日足)
26334.98 新値三本足陰転値
26222.06 ボリンジャー:-1σ(13週)
26155.63 ボリンジャー:-2σ(25日)
25612.22 ボリンジャー:-3σ(25日)
25531.54 ボリンジャー:-2σ(26週)
25478.10 ボリンジャー:-2σ(13週)
24734.13 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足はマドを空けて上下のヒゲが短い大陽線を描き、強い買い圧力を窺わせた。終値は5日移動平均線を上回る一方、一目均衡表で雲中に復帰して三役逆転を解消し、下値リスク後退を示唆している。反面、25日線やその下を走る75日線には届かず、5日、25日、75日線はいずれも下向きを継続。週足の一目均衡表では依然として三役逆転下の弱気形状が続いていることもあり、本日の上昇が下落トレンド中の中間反騰に終わるリスクに留意したい。
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