様子見気分か

28日の日経平均は小反落。12円03銭安の1万9771円19銭(出来高概算12億3000万株)で取引を終えた。
米国株高の流れから寄り付き直後に1万9841円78銭を付けた後は昨日の反動もあり、前引け間際には3ケタの下げをみせた。
しかし、後場は日銀のETF買い入れによる需給が下支えとなったほか、祝日を前にショートカバーの動きもあり、大引けにかけて下げ幅を縮めている。
 
祝日明け30日の日経平均株価は、様子見気分か。
本格化する決算発表や、ゴールデンウイーク(GW、5月2-6日)を控え、積極的な売買は期待しにくいだろう。
新型コロナウイルスの感染被害状況や各国の経済活動再開関連のニュースに一喜一憂する状況下で休場を挟むため、ここから大型連休を通過するまでは、指数の値動きは不安定となる可能性がある。
ただ、個別をみると、決算発表後の株価の反応が悪くないものが多い。上述の30日の注目企業の決算反応が大きく注目されるが、これらの全部が失望といった極端な反応とならなければ、東京株式市場は企業決算を一通り消化するまでは底堅い地合いが続くと予想する。
 
海外では、新型コロナウイルスの感染ペース鈍化をにらみ外出規制の緩和や経済活動再開に向けた動きが出ている。また、28-29日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)や、30日開催のECB(欧州中央銀行)定例会議では積極的な金融緩和を続けるとみられ、相場の下支え要因として意識する向きは少なくない。

もっとも、連休中に新型コロナをめぐる状況が悪化しないとは言い切れず、「オーバーナイトはできない」との声が聞かれた。また、「経済再開に向けた実際の動きと市場の期待感とはかなりかい離があり、期待先行の面が強い」との見方もあった。
 
 
■テクニカル・ポイント(28日現在)
 
21041.50  75日移動平均線
20842.97  ボリンジャー:+3σ(25日)
20279.10  ボリンジャー:+2σ(25日)
20237.07  均衡表雲上限(日足)
20237.07  均衡表基準線(週足)
20185.96  13週移動平均線
 
19771.19  ★日経平均株価28日終値
 
19715.24  ボリンジャー:+1σ(25日)
19549.82  ボリンジャー:-1σ(26週)
19444.10  6日移動平均線
19390.16  均衡表転換線(日足)
19151.38  25日移動平均線
19124.44  均衡表雲下限(日足)
19038.99  均衡表転換線(週足)
18587.51  ボリンジャー:-1σ(25日)
18559.61  均衡表基準線(日足)
18092.35  新値三本足陰転値
18023.65  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
ローソク足は寄り引けほぼ同値で上下に短いヒゲを伴う「十字線」に似た形状で引け、投資家の気迷いを窺わせた。5日線と25日線は上向きをキープして株価の回復トレンド延長を示唆した。
ただ、一目均衡表では終値は雲中央付近にあり、目先はもみ合い継続が予想される。
 

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