12日の日経平均株価は小幅に3営業日続落し、2万6396円(前日比4円安)引けとなった。朝方は、11日の米国株式市場でハイテク株中心に下落した流れを受け、半導体関連株などに売りが先行した。上げに転じる場面もあったが、買い進む動きにはつながらず、上げ下げを繰り返し、方向感の乏しい展開となった。米9月CPIなどを控え、様子見気分が強まった。
大引け間際までプラスであっただけに、下落で終えたのは印象が悪い。ただ、弱かった場面でも2桁の下落までにとどめるなど、かなり底堅かった。
市場では、「引き続きリオープニング(経済再開)関連が買われ、ディフェンシブ銘柄も物色されているが、一方で半導体関連などが安く、ぶつかり合っている」との声が聞かれた。
あす13日の東京株式市場は、様子見気分か。
日本時間13日未明に発表される9月20-21日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を受け、現地12日の米国株式がどう反応するかが注目されるが、日本時間13日夜には米9月CPI(消費者物価指数)が発表され、結果を見極めたいとの空気が広がる可能性がある。仮に市場予想(前年同月比伸び率8.1%)や前月実績(同8.3%)を上回った場合、米金融引き締め長期化の思惑がさらに強まり、米株安を通じて日本株にも下押し圧力がかかるとの読みが出ている。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27696.01 13週移動平均線
27532.26 均衡表雲下限(日足)
27455.82 75日移動平均線
27422.37 均衡表転換線(週足)
27371.50 均衡表基準線(週足)
27288.28 200日移動平均線
27239.82 26週移動平均線
27224.86 25日移動平均線
27140.86 均衡表基準線(日足)
26915.81 均衡表雲下限(週足)
26889.71 6日移動平均線
26857.98 ボリンジャー:-1σ(13週)
26510.58 均衡表転換線(日足)
26482.89 ボリンジャー:-1σ(25日)
26398.27 ボリンジャー:-1σ(26週)
26396.83 ★日経平均株価12日終値
26019.95 ボリンジャー:-2σ(13週)
25937.21 新値三本足陰転値
25740.92 ボリンジャー:-2σ(25日)
25556.73 ボリンジャー:-2σ(26週)
25181.93 ボリンジャー:-3σ(13週)
24998.95 ボリンジャー:-3σ(25日)
24715.18 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は小陽線を引いたがやや長めの上ヒゲを出し、上値での強い売り圧力を確認する格好となった。5日移動平均線が下降を開始して短期的な下落基調の強まりを示唆する一方、25日線との下方乖離率は3.04%、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は89.35%といずれもと売られ過ぎラインに届いていない。25日、75日、200日など主な移動平均線が軒並み下降を続けていることもあり、下落トレンド延長リスクに引き続き警戒が必要となろう。
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