様子見気分か

日経平均は続落。ただ、主力どころの銘柄の弱さが目立った割には小幅な下落にとどまった。終値は30183円。
前日の米国株は上昇したが、ダウ平均以外の主要指数が軟調だったため様子見の展開に。中国不動産大手恒大集団の経営不安で露呈した中国の不動産業界全般の不透明感が重しとなっている面もある。一方、国内では緊急事態宣言が全面的に解除される方向となったことで経済再開を買う前提ができている。押し目には買い遅れた向きの資金が入りやすく基調そのものは強く揺るぎがないだろう。
 
明日は、9月配当落ち分の影響が(日経平均株価ベースで約180円)あるとみられており、あすの指数の見た目の水準を押し下げる要素となるが、それでも3万円台を維持できるのではとの期待を高める終わり方となった。落ち分を即日で埋めることができるかが注目される。
即日埋めとなれば、改めて基調の強さを印象付けることにもなる。
 
ただし、明日は自民党総裁選の投開票が行われ、結果を見極めたいとして、様子見気分に傾く可能性がある。1回目の投票結果は午後2時20分ごろに発表される見通しだが、過半数獲得者が出ず、決選投票になるのは確実な情勢だ。この場合、午後3時40分ごろに最終結果が判明する見通しで、取引時間中は動きづらい状況となる。
 
一方、政府は28日夕にも新型コロナウイルス対策で発令している「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」を30日の期限で全面解除することを正式決定する見通しで、経済正常化への期待感が引き続き支えとして意識されよう。また、指数連動型ファンドによる配当金再投資に絡む先物買いも想定されており、外部要因に変調がなければ、下値は限定されそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
 
31673.99  ボリンジャー:+3σ(26週)
31568.99  ボリンジャー:+2σ(25日)
31092.55  ボリンジャー:+2σ(13週)
30713.01  ボリンジャー:+2σ(26週)
30670.10  新値三本足陽転値
30446.25  ボリンジャー:+1σ(25日)
30184.83  均衡表転換線(日足)
 
30183.96  ★日経平均株価28日終値
 
30108.67  6日移動平均線
29841.25  ボリンジャー:+1σ(13週)
29752.03  ボリンジャー:+1σ(26週)
29323.51  25日移動平均線
28875.30  均衡表転換線(週足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28875.30  均衡表基準線(日足)
28791.06  26週移動平均線
28631.68  200日移動平均線
28610.73  75日移動平均線
 
 
ローソク足は短い胴体部分から5日移動平均線割れまで長めの下ヒゲを出して陽線で終了し、下値での買い需要を確認した格好。東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は150.44%(昨日146.34%)に上昇し、過熱ラインの130%を大幅に上回っている。しかし、RSI(14日ベース)は57.67%と中立圏(40-60%)に入った。一目均衡表では転換線が9月22日から、基準線が9月14日からそれぞれ横ばいで膠着相場の延長を示唆している。
 
 

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