6月最後の取引となる本日の日経平均株価は小幅ながらも3日続落。終値は前日比21円安の2万8791円だった。前日の米株高で朝方は200円近い上昇となったが、開始10分も経たずに息切れしてしまい、その後は前日終値近辺まで落ちる「行って来い」の展開に。上値が2万9000円の節目に接近したところで失速するなどカベとしての意識が強まっている。取引時間中に発表された中国の経済指標が芳しくなかったことも響いたようで、当面は上値の重い相場となりそうだ。
明日7月1日の日経平均株価は様子見気分か。
米国では本日、6月ADP全米雇用リポートが発表される。週末の6月雇用統計を占う意味でも、結果に対して米国マーケットがどのような反応を見せるかが注目される。
国内では1日午前8時50分に発表される6月調査日銀短観が注目される。市場予想では、大企業製造業の業況判断DIがプラス16(3月調査はプラス5)、大企業非製造業の業況判断DIがプラス3(同マイナス1)とされる。景況感の改善が確認されれば、下支え要因として意識されようが、想定内の内容なら相場への影響は限られる。
明日から下半期に突入するが、日経平均は月の最終日が弱い傾向は続いたものの大幅安ではないだけに、月初の反動高は期待薄。2万9000円より上の買いづらさも強烈に意識されており、米雇用統計を前に上値が重いというこれまでの傾向に大きな変化はないだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
29440.08 ボリンジャー:+1σ(13週)
29186.62 ボリンジャー:+1σ(25日)
29064.37 75日移動平均線
29021.05 26週移動平均線
28992.79 13週移動平均線
28935.02 均衡表雲上限(日足)
28932.38 25日移動平均線
28911.41 6日移動平均線
28858.35 均衡表基準線(週足)
28791.53 ★日経平均株価30日終値
28678.14 ボリンジャー:-1σ(25日)
28638.36 均衡表基準線(日足)
28545.50 ボリンジャー:-1σ(13週)
28535.22 均衡表転換線(週足)
28485.02 均衡表転換線(日足)
28440.51 ボリンジャー:-1σ(26週)
28423.90 ボリンジャー:-2σ(25日)
28384.10 均衡表雲下限(日足)
28169.65 ボリンジャー:-3σ(25日)
28098.21 ボリンジャー:-2σ(13週)
27859.96 ボリンジャー:-2σ(26週)
27650.93 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は4本連続の陰線を引き、株価上方では下向きの5日線が25日線を上から下に抜けて短期デッドクロス(DC)を示現し、強い売り圧力を窺わせた。
反面、ザラ場安値は昨日水準を上回るとともに、25日線が緩やかな上昇をキープしており、下値では一定の買い需要も確認された。
一目均衡表では転換線が3日連続で下降したほか、遅行線の強気シグナルが小さくなっており、チャート形状はやや弱気側に傾いた格好となっている。
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