様子見展開か

5日の日経平均株価は、金利上昇一服を好感し、前日比548円高の3万1075円と6日ぶりに大幅反発した。
 
あす6日の日経平均株価は、同日の日本時間夜に出る米9月雇用統計への警戒感から様子見色が強まりそうだ。焦点の米長期金利は4日に4.9%に迫ったが、その後は低下し株式市場に資金が戻った。
あすは三連休前となるが、きょうの大幅高は売り急ぎを抑制する。本日の米国マーケットが6日の9月雇用統計を前にどういった動きを見せるかにもよるが、10年債利回りが大きく上昇しなければ、あすの日本株はリスク回避の売りよりも、直近の下げに対する押し目買いが優勢となるだろう。ひとまず3万円割れは回避できた上に、終値(3万1075円)ではきっちり3万1000円を超上回った。
 
ただ、今後は、直近までの急落過程で生じたしこりによる戻り売り圧力が想定される上、米長期金利の一段高を予想する見方も増えている。このため、雇用統計発表を前に上値は重くなりそうだ。
今週のうちに5日線(3万1291円、5日時点、以下同じ)は超えておきたい。日経平均よりもチャートの形状が良いTOPIX(5日終値は2263p)は、今週、26週線(2233p)近辺まで調整して切り返している。13週線(2305p)水準を早々に回復できるかが注目される。
 
このほか、6日は国内で安川電機<6506>が3-8月の決算発表を予定する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
 
32469.29  25日移動平均線
32260.16  13週移動平均線
32149.18  均衡表雲下限(日足)
32060.99  均衡表転換線(週足)
32060.99  均衡表基準線(日足)
31857.62  新値三本足陽転値
31755.31  ボリンジャー:-1σ(25日)
31645.77  ボリンジャー:-1σ(13週)
31604.95  均衡表転換線(日足)
31593.15  26週移動平均線
31388.37  6日移動平均線
 
31075.36  ★日経平均株価5日終値
 
31041.34  ボリンジャー:-2σ(25日)
31031.37  ボリンジャー:-2σ(13週)
30685.04  均衡表基準線(週足)
30416.97  ボリンジャー:-3σ(13週)
30327.36  ボリンジャー:-3σ(25日)
30095.20  ボリンジャー:-1σ(26週)
29935.42  200日移動平均線
28597.25  ボリンジャー:-2σ(26週)
27441.10  均衡表雲上限(週足)
 
ローソク足は下ヒゲを出し、「陽の大引け坊主」に近い形を描いて31000円近辺での強い買い意欲を窺わせた。ただ、高値は下向きの5日移動平均線に届かず、5日線上方では昨日デッドクロスしたばかりの25日線と75日線が下降中。一目均衡表で三役逆転が続いたこともあり、本日の上昇は大勢弱気局面での自律反発の範囲を出ていない模様だ。一方、25日線との下方乖離率は4.29%と「売られ過ぎ」の5%ラインを下回ったため、明日6日はリバウンド圧力後退が予想される。
 
 
 

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