様子見展開か

 
 24日の日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反発し、3万2700円(前週末比396円高)で引けた。
物色動向をみても、買われた理由としては日銀の金融政策修正に対する警戒が後退したということで間違いないだろう。言い換えれば、先週までは修正に対する警戒が根強かったということになる。
日銀の政策維持観測を背景に広範囲に物色され、一時は3万2793円(同489円高)まで上伸した。ただ、25日移動平均線(3万2837円)に接近すると、戻り売りに伸び悩んでおり、同線が上値抵抗線として意識されている。
 
あす25日の日経平均株価は、「中銀ウイーク」で様子見になりそうだ。
25-26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)をはじめ、27日にECB(欧州中央銀行)理事会、27-28日には日銀金融政策決定会合を控える。前週末21日夕に日銀が金融政策決定会合で現行の緩和政策を維持するとの観測報道が伝わり、円安・ドル高進行とともに週明け24日の日本株高につながったが、「短期筋が中心であり、やはり結果を確認しないと買い進めにくい」との声は少なくない。金融イベントが通過するまでは一方的な売買は考えにくいとみられる。
 
為替市場では円高が一服して円安に振れている。FRBが利上げを実施して日銀が現状維持であれば、金融政策のスタンスの違いから円安が進みやすくなる。国内は決算発表がこれから本格化する。締めた4-6月では円安が業績に貢献した企業も多いと思われることから、円安は日本株の上昇を強力に後押しする可能性が高い。ドル円チャートをみると、25日線が142円近辺に位置している。これを明確に上回ってくるようであれば、円安・株高の好循環が発生する展開が期待できる。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
34477.71  ボリンジャー:+2σ(13週)
34308.89  ボリンジャー:+3σ(25日)
34258.24  ボリンジャー:+2σ(26週)
33818.52  ボリンジャー:+2σ(25日)
33328.15  ボリンジャー:+1σ(25日)
33143.54  ボリンジャー:+1σ(13週)
32837.79  25日移動平均線
32782.30  均衡表基準線(日足)
 
32700.94  ★日経平均株価24日終値
 
32546.15  6日移動平均線
32347.42  ボリンジャー:-1σ(25日)
32343.87  均衡表転換線(日足)
32279.44  均衡表転換線(週足)
32050.92  ボリンジャー:+1σ(26週)
32026.87  均衡表雲上限(日足)
31943.93   新値三本足陰転値
31857.05  ボリンジャー:-2σ(25日)
31809.37  13週移動平均線
31366.68  ボリンジャー:-3σ(25日)
30963.99  75日移動平均線
30600.21  均衡表雲下限(日足)
30475.20  ボリンジャー:-1σ(13週)
30202.91  均衡表基準線(週足)
29843.59  26週移動平均線
 
上向きに転じた5日移動平均線を終値が上回る反面、上ヒゲは下降を続ける25日線には届かなかった。ローソク足は胴体部分と上下のヒゲがいずれも短い小陽線を描き、足元の売り買い拮抗状態を窺わせた。一目均衡表でも株価は雲上限を上回って推移しているが、遅行線は弱気シグナル発生が本日で4日目。転換線と基準線が横ばいで引けていることもあり、短期的には上下どちらにも方向感の出にくい形状となっている。
 

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