30日の日経平均は大幅反落。終値は前日比401円安の2万2977円で、昨年11月1日以来、約3カ月ぶりの安値となって取引を終えた。
中国の新型肺炎の感染拡大が止まらず、国内でも二次、三次感染が危惧される状態となってきたことで、改めてリスクを回避する動きが強まってきた。
日本でも始まった10-12月決算でネガティブな数字が出たことも重しとなっている。
スクリーン<7735> の業績予想の下方修正と期末一括配当予想の減額がネガティブな反応となったことで、先行き業績への楽観的な見方後退する可能性もある。市場では「業績に対する懐疑的な見方も浮上しかねない」と慎重な見方もあった。
31日の日経平均株価は月末と週末が重なることもあり様子見姿勢が強まりそうだ。
週末要因や、新型肺炎の流行を警戒する動きも見込まれ、取引時間の後半にはポジションの売りが優勢となる場面も想定される。20年3月期第3四半期(19年4-12月)の決算発表が本格化。
米国株が落ち着きつつある中、日本株も個別を見直すことで出直り基調に入るとみていたが、きょうの主力どころの決算反応の弱さをみると、もう一段の下押しはあるとみておいた方が良いかもしれない。
26週線(2万2596円、30日時点、以下同じ)が控える2万2500円どころ、もしくは、200日線(2万2075円)や52週線(21971円)が控える2万2000円どころで売りが一巡するかが当面の注目点となるだろう。
■テクニカル・ポイント(30日現在)
23752.65 ボリンジャー:+1σ(26週)
23707.23 25日移動平均線
23575.94 13週移動平均線
23560.65 均衡表雲上限(日足)
23504.45 均衡表転換線(週足)
23504.45 均衡表基準線(日足)
23500.53 均衡表転換線(日足)
23423.17 6日移動平均線
23405.82 ボリンジャー:-1σ(25日)
23290.61 75日移動平均線
23236.59 ボリンジャー:-1σ(13週)
23104.41 ボリンジャー:-2σ(25日)
22977.75 ★日経平均株価30日終値
22897.24 ボリンジャー:-2σ(13週)
22803.00 ボリンジャー:-3σ(25日)
22683.57 均衡表雲下限(日足)
22596.32 26週移動平均線
22557.89 ボリンジャー:-3σ(13週)
22113.36 均衡表基準線(週足)
22075.68 200日移動平均線
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21439.99 ボリンジャー:-1σ(26週)
21101.88 均衡表雲下限(週足)
20283.65 ボリンジャー:-2σ(26週)
19127.32 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は長い陰線を引き、強い売り圧力を窺わせた。ザラ場安値は8日に付けた直近安値22951.18円を下回り、昨年12月17日と今年1月17日を頂点とするダブルトップを形成。ボリンジャーバンドで終値が-2σを下回ったこともあり、下値拡張局面入りのリスクが警戒される。
パラボリックは日足、週足ともに売りサイン点灯中。一目均衡表では、ともに下向きの転換線が基準線を割り込んだほか、遅行線は弱気シグナルを増大。終値は雲中央より下限側に位置しており、雲下限割れとなれば3役逆転が完成し、地合いは売り手優位へ一段と傾くことになる。
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