様子見姿勢か

 
9日の日経平均株価は4日ぶりに反落し、3万2204円(前日比172円安)で引けた。
8日の米国株式市場では、一部地方銀行の信用格付引き下げで金融株中心に売りが広がり、主要株価指数がそろって下落。この流れを受け、朝方は売りが先行した。その後、半導体関連株高などを支えに上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。後場入り後には下げ幅が一時200円を超えた。なかで、決算絡みで値がさ主力株の一角が売られ、指数を圧迫した。
市場では、「海外勢は夏休み入りで上値を買い進む状況にはないが、国内投資家は押し目買いに動いている」との指摘もあった。
 
あす10日の日経平均株価は、盛り上がりに欠く展開か。
米国では7月の消費者物価指数(CPI)が発表される。国内は金曜11日が休場で、この結果を確認する前に三連休に入る。米国の物価指標は減速傾向にあり、傾向通りならCPIは米国株の買い材料になると思われる。ただ、CPIが予想外に強かった場合には、ネガティブサプライズとなって米国株が崩れる展開も想定される。CPIが米国株、長期金利、為替を大きく刺激する可能性があるだけに、あすの日本株は様子見姿勢が強まると予想する。
 
また、あすは、日経平均先物ミニ・オプション8月限のSQ(特別清算指数)算出日で、「建玉があまりなく、さほど影響はないとみられる」との声が聞かれたが、米株式動向によっては指数が揺れることも想定される。
 
週足チャートでは、きょうの終値(3万2204円)では13週線(3万2263円、9日時点)をわずかながら下回っている。明確に割り込んでしまうとチャート形状が悪化して手じまい売りが出やすくなることから、同水準を意識した動きが見られるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
32782.30  均衡表転換線(週足)
32684.08  均衡表基準線(日足)
32659.50  均衡表転換線(日足)
32657.17  均衡表雲上限(日足)
32563.18  25日移動平均線
32389.72  ボリンジャー:+1σ(26週)
32315.98  6日移動平均線
32263.92  13週移動平均線
 
32204.33  ★日経平均株価9日終値
 
32186.79  ボリンジャー:-1σ(25日)
31810.40  ボリンジャー:-2σ(25日)
31684.17  75日移動平均線
31480.79  ボリンジャー:-1σ(13週)
31434.01  ボリンジャー:-3σ(25日)
31007.28  均衡表雲下限(日足)
30697.66  ボリンジャー:-2σ(13週)
30202.91  均衡表基準線(週足)
30200.32  26週移動平均線
29914.53  ボリンジャー:-3σ(13週)
29047.02  200日移動平均線
28010.92  ボリンジャー:-1σ(26週)
 

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