19日ので日経平均株価は続落か。
日経平均株価の予想レンジは、1万6300円~1万7100円。
米国株式相場が再び急落し、投資家のリスク回避の売りが優勢となる。日本は3連休を控えており、持ち高調整の売りも出やすい。
このタイミングで積極的に押し目買いを入れるという動きにはならないだろう。
日経平均は結局終値で今年の安値を更新しており、17日の取引時間中の安値1万6378円を割り込むようなら、一気に下に突っ込む可能性もあるだろう。ただ、公的年金の買い観測などが支援材料となっており、下げ幅を縮める場面がありそうだ。
TOPIXがプラスで終えたことがせめてもの救いで、本日の奮起にも期待したいところ。こちらは週初の始値(1268p)ときょうの終値(1270p)がほぼ近く、週足で陽線を形成できるかに注目したい。
マーケットの底流ではクレジットリスクが意識され始めている。
株価は企業実体を映す鏡のようなものだが、近未来を映し出す特性がある。ソフトバンクGのここにきての下げ足はうすら寒さを覚える。18日で6日続落となり、この間に時価総額の4分の1が吹き飛んだことになる。クレジットリスクに対する警戒感がもっと弱い企業に飛び火してきた場合、これは全体相場の更なる波乱を覚悟しなければならないだろう。
日程面では、朝方取引開始前に2月の消費者物価指数(CPI)が開示されるほか、後場取引時間中に1月の全産業活動指数が発表される。2月の訪日外国人客数も発表される。IPOが3件あり、東証2部に日本インシュレーション<5368>、マザーズ市場に関通<9326>、ジャスダック市場にゼネテック<4492>が新規上場する。
海外では3月の米フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、2月の米景気先行指標総合指数、19年10~12月の米経常収支など。また、インドネシア及びトルコ中銀などが政策金利を発表する。
【好材料銘柄】
■グリムス <3150>
20年3月期の連結経常利益を従来予想の16.3億円→21.5億円(前期は14.4億円)に32.1%上方修正し、増益率が12.8%増→49.0%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の19円→24円(前期は17円)に増額修正した。
■サツドラホールディングス <3544>
20年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比70.8%増の6億4400万円に拡大し、通期計画の6億円に対する進捗率が107.3%とすでに上回り、さらに3年平均の78.8%も超えた。
直近3ヵ月の実績である12-2月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比4.2倍の4億7500万円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の0.6%→1.9%に改善した。
■栄研化学<4549>
独自の遺伝子増幅技術であるLAMP法を用いて新型コロナウイルスを検出する「Loopamp2019-nCoV検出試薬キット」を研究用試薬として発売したと発表した。
同試薬は、LAMP法の特徴を生かしたリアルタイム濁度測定装置「LoopampEXIA」を用いて、検体より抽出したRNAから35分で新型コロナウイルスを検出することが可能という。
■EPSホールディングス<4282>
発行済み株式数(自社株を除く)の5.02%にあたる230万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月19日から12月17日まで。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
2月全国消費者物価指数(8:30)
2月訪日外客数
《決算発表》
石井表記
【海外】
米10-12月期経常収支(21:30)
米3月フィラデルフィア連銀景気指数(21:30)
米2月景気先行指数(23:00)
《米決算発表》
レナ―、アクセンチュア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
