13日の日経平均株価は大幅反落し、2万7427円(前週末比243円安)引けとなった。前週末10日の米国株式市場で長期金利の上昇を背景にハイテク株が下落した流れを受け、半導体・電子部品関連株などに売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時400円超下落した。一巡後は、円安歩調もあって大引けにかけて下げ渋ったが、戻りは限定された。
ナスダック安と日銀新総裁に関するニュースのどちらを嫌気したのかは微妙なところではあるが、きょうの株安を報じるニュースのヘッドラインなどでは日銀とひも付けされやすく、目先は日銀関連のニュースに対して日本株が売りで反応する場面が増えてくるかもしれない。
チャート上では、心理的なフシ目となる2万7500円を割り込んだが、75日移動平均線にタッチした後、値を戻し、下ヒゲの長い陰線を描いたことで、下値では押し目買いが入りやすいとみられる。
あす14日の日経平均株価は、様子見ムードか。
日本時間14日夜に注目の米1月CPI(消費者物価指数)の発表を控えており、積極的にポジションを傾けづらい。一方、政府は14日、日銀の黒田東彦総裁の後任人事案を国会に提出する。前週末10日夕刻に岸田文雄首相が次期総裁として起用する意向を固めたと伝わった植田和男氏が新総裁に就いた場合、同氏が報道後に「現状では金融緩和の継続が重要だ」と発言した経緯から、目先的には無難に消化するとみられる。
きょうの日経平均は75日線(2万7292円)近辺で切り返しており、あすも同水準がサポートになるかが注目される。米国株に関しては、もし今回のCPIが強い売り材料となってしまった場合、短期的には1月に楽観に傾いた反動が強めに出てくる展開も想定される。そのことに対する警戒から、あすもグロース株は買われづらいと予想する。
ただ、あすまでは決算ラッシュが続いており、個別株の選別物色の流れに変わりはない。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
28764.07 ボリンジャー:+2σ(26週)
28646.12 ボリンジャー:+2σ(13週)
28197.86 ボリンジャー:+2σ(25日)
28020.25 ボリンジャー:+1σ(26週)
27879.06 ボリンジャー:+1σ(13週)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27617.62 ボリンジャー:+1σ(25日)
27611.37 6日移動平均線
27544.08 均衡表転換線(日足)
27427.32 ★日経平均株価13日終値
27395.01 新値三本足陰転値
27292.74 75日移動平均線
27276.44 26週移動平均線
27248.29 200日移動平均線
27242.26 均衡表雲下限(週足)
27225.09 均衡表基準線(週足)
27112.00 13週移動平均線
27082.09 均衡表雲上限(日足)
27037.38 25日移動平均線
26770.42 均衡表基準線(日足)
26741.56 均衡表転換線(週足)
26591.93 均衡表雲下限(日足)
26532.63 ボリンジャー:-1σ(26週)
下向きに転じた5日移動平均線を終値が下回り、ローソク足は陰線を描いたが、下ヒゲは抵抗線と意識された200日線(27248.29円)に届かず、200日線下方では25日線が上向きをキープした。一目均衡表は三役好転下の強気形状を保ったが、パラボリックが本日陰転しており、短期的な売り圧力増大リスクにも留意が必要となろう。
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