様子見ムードか

 
12日の日経平均株価は、前日比3円82銭高の2万6449円82銭と5日続伸して取引を終えた。5日続伸となるのは、22年7月13日から22日までの7連騰以来、約半年ぶり。朝方から買いが先行したものの、米12月CPI(消費者物価指数)を控え、模様眺めムードが広がり、小動きに終始した。
売買代金上位では、日銀による追加の政策修正期待からメガバンクが大幅に上値を伸ばしたほか、米長期金利が低下したことを受けて東京エレクや村田製作所、日本電産などのハイテク株の一角も引き続き買われた。一方、決算を控えてファストリが大幅安となったほか、海運株が軟調。エーザイや任天堂も売られた。
 
 
13日の日経平均株価は、様子見ムードが広がりそう。
現地12日に米12月CPI(消費者物価指数)が発表されることから、同指標に対する米国株式の反応に連れ、米国株高では買い先行、安いようであれば売りが優勢となりそう。
上下のどちらかに動いた後は、米国では16日がキング牧師の生誕日の祝日で休場となるほか、日本では17-18日に日銀の金融政策決定会合が行われることから、手控えムードが広がりそうだ。
米主要指数は日足ベースでは陽転している短期テクニカル指標も多くなっており、明日の日本株にとって直接的に重要なのは米CPIの結果ではなく、それを受けた米株やドル円相場の反応だろう。強い結果でも米株高や円安・ドル高なら、日本株には追い風だろう。1月限オプションSQ算出日もあり、寄り付き以降は上下方向感が強くなる可能性も高いだろう。
市場では「前回の決定会合でサプライズがあっただけに、積極的にポジションを組みにくい」との声が聞かれた。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
 
27654.33  ボリンジャー:+1σ(25日)
27474.74  26週移動平均線
27422.37  均衡表基準線(週足)
27278.29  200日移動平均線
27200.10  13週移動平均線
27187.20  75日移動平均線
27082.09  均衡表転換線(週足)
27062.13  均衡表雲下限(日足)
26928.79  均衡表基準線(日足)
26859.27  25日移動平均線
26745.37  均衡表雲下限(週足)
26647.74  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
26449.82  ★日経平均株価12日終値
 
26413.19  ボリンジャー:-1σ(13週)
26104.75  均衡表転換線(日足)
26097.15  6日移動平均線
26064.21  ボリンジャー:-1σ(25日)
25820.74  ボリンジャー:-2σ(26週)
25716.86   新値三本足陰転値
25626.28  ボリンジャー:-2σ(13週)
25269.15  ボリンジャー:-2σ(25日)
24993.73  ボリンジャー:-3σ(26週)
24839.36  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
ローソク足は小陰線を引いたが、高値と安値は昨日から切り上がった。昨年12月14日の直近ピークから大発会安値までの3分の1戻し26506.49円を超えてスタートし、昨年12月19日から売りサイン点灯を続けてきたパラボリックが陽転しており、株価の回復基調が一段と鮮明になった。下降中の25日移動平均線(本日終値比409.45円高の26859.27円)が次の上値目標として意識される。
 

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