1日の日経平均株価は続伸し、2万7678円(前日比91円高)引けとなった。好業績株を中心に買いが先行し、強含んで始まったが、前日の米国株安が重しとなり、下げに転じる場面もあった。ただ、時間外取引の米株価指数先物が高く、香港ハンセン指数の上昇も支えとなり、次第に盛り返し、上げ幅は一時95円となった。テクニカル面では、日足一目均衡表上で薄くなった「雲」にタッチしており、この抵抗帯を上抜けるかが注目される。雲上限を上抜けると三役好転が完成し、買い手優勢が一段と顕著になりそうだ。
あす2日の東京株式市場は、様子見ムードか。
現地1-2日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、とりあえず結果(日本時間3日未明に発表)を見極めたいとの空気が広がる可能性がある。今回は、4会合連続で0.75%の利上げを決めるのはほぼ確実で、焦点となる次回12月会合では利上げ減速が観測されているが、楽観的との見方も少なくない。
市場では、「(12月利上げ幅縮小という)予想と違ったニュアンスの内容が出てくれば、調整入りの可能性がある」との声も聞かれる。折しも、3日は「文化の日」の祝日で休場となるため、積極的な売買は期待しにくい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
29180.59 ボリンジャー:+2σ(13週)
28946.79 ボリンジャー:+2σ(26週)
28379.70 ボリンジャー:+1σ(13週)
28299.87 ボリンジャー:+3σ(25日)
28120.46 ボリンジャー:+1σ(26週)
27832.56 ボリンジャー:+2σ(25日)
27750.53 均衡表雲上限(日足)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27678.92 ★日経平均株価1日終値
27664.94 均衡表雲下限(日足)
27578.89 75日移動平均線
27578.81 13週移動平均線
27399.82 6日移動平均線
27371.50 均衡表基準線(週足)
27365.24 ボリンジャー:+1σ(25日)
27311.30 新値三本足陰転値
27294.12 26週移動平均線
27276.18 均衡表転換線(日足)
27173.34 200日移動平均線
27140.86 均衡表転換線(週足)
27050.15 均衡表雲下限(週足)
26897.92 25日移動平均線
一時75日移動平均線割れの後、昨日に続く75日線超えでほぼ高値引け。ローソク足は上ヒゲが極端に短い小陽線を描き、株価は直近高値圏にありながらやや強気側の売り買い拮抗状態を窺わせた。株価下方では昨日反転した25日線が上向きをキープして上昇トレンド継続を示唆している。
一目均衡表では本日が変化日で終値は雲下限を突破。25日線との上方乖離率は2.90%にとどまり、過熱感は乏しい。明日2日の雲上限は27750.53円(本日終値比71.61円高)に位置し、雲上限を上抜けると三役好転が完成し、買い手優勢が一段と顕著になりそうだ。
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