25日の日経平均株価は8営業日ぶりに大幅反落し、2万7699円(前週末比215円安)引けとなった。前週末の米国株式市場で、低調な米経済指標などを背景に主要3指数が下落した流れを受け、投資家心理が後退した。
直近7連騰の反動で、利益確定売りも出やすく、下げ幅は一時250円を超えた。売り一巡後の戻りは鈍く、大引けにかけて安値圏で停滞した。
200円を超える下げとなったが、終値(2万7699円)は寄り付き(2万7697円)に近く十字線で終えており、場中に大きく崩れることはなかった。5日線(2万7611円、25日時点)も下回っておらず、弱いなりに健闘したと言える。
市場では、「さすがに上げ続けてきただけにガス抜きが必要で、良いお湿りだ」との見方が出ていた。
あす26日の東京株式市場は、様子見ムードか。
26-27日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)をはじめ、26日にIMF(国際通貨基金)世界経済見通し、28日に米4-6月GDP(国内総生産)速報値など重要なイベントや経済指標の発表が控え、見極めたいとの空気が強まりやすい。さらに今週は日米決算が相次ぐことから、「全体材料を気にしつつ、決算にらみの展開になる」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
28892.72 ボリンジャー:+3σ(13週)
28420.15 均衡表雲上限(週足)
28389.80 ボリンジャー:+3σ(25日)
28346.65 ボリンジャー:+2σ(26週)
28232.28 ボリンジャー:+2σ(13週)
28068.25 均衡表雲下限(週足)
27815.81 ボリンジャー:+2σ(25日)
27699.25 ★日経平均株価25日終値
27642.68 ボリンジャー:+1σ(26週)
27579.15 200日移動平均線
27571.83 ボリンジャー:+1σ(13週)
27474.55 6日移動平均線
27241.81 ボリンジャー:+1σ(25日)
27115.27 均衡表転換線(日足)
27055.28 均衡表雲上限(日足)
27049.47 新値三本足陰転値
27038.93 均衡表雲下限(日足)
26954.99 均衡表転換線(週足)
26938.70 26週移動平均線
26911.38 13週移動平均線
26849.56 75日移動平均線
26736.24 均衡表基準線(日足)
26667.82 25日移動平均線
ローソク足は胴体部分が1.48円と極端に細い陽線から長めの上ヒゲと短い下ヒゲを伴う「卒塔婆」に似た形状を描き、先週末を天井とする短期的なピークアウトリスクを警告している。
ただ、節目の200日移動平均線を下回る場面はなく、200日線下方では25日線が上向きをキープしており、底堅さも確認される形となった。明日26日も200日線キープが短期的な方向性を判断する上で重要とみられ、200日線を割らないまま反転に向かえば、6月高値28389.75円奪回に向けた上昇トレンド再開が期待できよう。
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