様子見ムードか

 
25日の日経平均株価は3日ぶりに小反落。終値は前日比7円安の2万7724円だった。前日の米株高を受けてこの日も買いが先行。ナスダック指数が連日で最高値を更新しており半導体・ハイテク株中心にけん引した。しかし、序盤で買いが一巡した後は短期的な過熱感が意識されて失速へ。新規の買い材料が見当たらないことや、時間外取引の米株先物安と香港株の下げなどもあって、後場からはマイナス圏に落ちての推移となった。
 
6/18高値(2万9480円)を起点にその後の高値を通る右肩下がりの抵抗線に頭を抑えられ、前場の終盤から失速した。TOPIXは3日続伸で終えたものの、ローソク足は3日ぶりの陰線で終えた。
年初来、価格帯別の累積売買代金をみると、TOPIXベースで1950P~1960Pの価格帯では約66兆円の商いをこなしており、戻り売り圧力が強くなる水準近くまで上昇している。直近では8/13に1956ポイントの戻り高値を形成しており、目先的には上値が重い展開が続きそうだ。8/13高値を超えることができれば一段高が見込まれるだろう。 
 
明日26日の日経平均株価は、様子見ムードか。
引き続き国内に手掛かり材料が乏しいなか、週末27日に主要国の中央銀行首脳らが参加する経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控える。注目されるパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演内容を見極めたいとの空気が強まり、積極的な売買が手控えられる可能性がある。
 
一方、政府は25日夕、緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の対象地域追加を正式決定する運びだ。景気回復の遅れが懸念されるものの、材料的には織り込みが進んだとの見方もある。ただ、ワクチン接種率の上昇とともに感染者数のピークアウトが明確にならないと上値を追うのは難しいとみられる。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
 
28400.21  ボリンジャー:+3σ(25日)
28320.39  75日移動平均線
28292.99  均衡表雲下限(日足)
28175.39  200日移動平均線
28154.93  13週移動平均線
28151.14  ボリンジャー:+2σ(25日)
28038.05  均衡表転換線(週足)
27902.07  ボリンジャー:+1σ(25日)
27868.73  ボリンジャー:-1σ(26週)
27827.48  均衡表雲上限(週足)
 
27724.80  ★日経平均株価25日終値
 
27653.01  25日移動平均線
27617.31  均衡表基準線(日足)
27512.41  均衡表転換線(日足)
27477.97  ボリンジャー:-1σ(13週)
27471.91  6日移動平均線
27403.94  ボリンジャー:-1σ(25日)
27154.87  ボリンジャー:-2σ(25日)
27060.02  ボリンジャー:-2σ(26週)
27013.25   新値三本足陰転値
 
 
25日線を下回ることなく推移し、パラボリックが陽転した。ただ、ローソク足は長めの上ヒゲを伴う陰線で終了して戻り一服の形状。一目均衡表では基準線と転換線がともに下向きで終了して強い下落圧力を窺わせており、依然として下振れリスクが残っているもようだ。
 

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