14日の日経平均株価は、前日比461円58銭高の3万3168円10銭と大幅に反発して取引を終了。終値ベースで3万3000円台となるのは、6日(3万3241円)以来、約1週間ぶり。アジア株高や衆院解散を巡る思惑などで上げ幅を広げて行った。内閣改造に踏み切った首相が10月に経済対策を行うと発表したことも追い風になった。
日経平均のきょうの高値は3万3244円。9月7日につけた直近高値の3万3322円に迫っており、これを超えることができるが注目される。その上には8月1日の高値3万3488円が控えている。もし、これも超えるようであれば、全体のブル基調に弾みがつく公算が大きいだろう。
東京証券取引所が引け後に発表した、9月第1週(4-8日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は7625億円の売り越しで、2週ぶりに売り越し。個人投資家は1933億円の買い越しで、3週ぶりに買い越しとなった。
15日の日経平均株価は、様子見姿勢か。
現地14日の米8月小売売上高・PPI(生産者物価指数)、米週間の新規失業保険申請件数などの経済指標の影響を受けそうだ。米国株式は13日の8月CPI(消費者物価指数)の発表から大きな波乱はなく推移。注目される経済指標が続き、現地19-20日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えることから、大きく動きにくいとみられ、日本株も同様の動きが見込まれる。
ただ、日経平均株価は、14日に大幅反発した反動や、週末要因から手じまい売りが優勢となり、弱含みで推移する場面もありそうだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
34960.25 ボリンジャー:+2σ(26週)
33937.34 ボリンジャー:+3σ(13週)
33901.89 ボリンジャー:+3σ(25日)
33446.45 ボリンジャー:+2σ(13週)
33387.32 ボリンジャー:+2σ(25日)
33241.02 新値三本足陽転値
33168.10 ★日経平均株価14日終値
33031.40 ボリンジャー:+1σ(26週)
32955.56 ボリンジャー:+1σ(13週)
32872.74 ボリンジャー:+1σ(25日)
32857.07 均衡表転換線(日足)
32786.11 6日移動平均線
32671.79 均衡表雲上限(日足)
32555.94 75日移動平均線
32464.67 13週移動平均線
32382.01 均衡表転換線(週足)
32358.17 25日移動平均線
32298.85 均衡表基準線(日足)
32279.44 均衡表雲下限(日足)
31973.78 ボリンジャー:-1σ(13週)
31843.59 ボリンジャー:-1σ(25日)
一目均衡表では終値の雲上限突破で三役好転による強気形状が復活したことに加えて、遅行線が強気シグナルを増大させており、買い手優勢を示唆している。
東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は128.65%と9月8日の直近ピークを超えて5月22日以来の水準に上昇しており、潜在的なスピード調整圧力の強まりにも留意が必要となろう。
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