様子見か

24日の日経平均株価は、前日比276円95銭高の3万2287円21銭と大幅に4日続伸し、高値圏で取引を終えた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1153/値下がり610。エヌビディアの時間外の急伸を受けて、ディスコ、レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体装置株が大幅上昇。ソフトバンクGが2.7%高と強い動きを見せた。証券会社が目標株価を引き上げたINPEX、ENEOS、コスモエネルギーが、NY原油の下落を跳ね返して上昇。リクルートとの業務提携を発表したスマサポが急騰した。
 
今週は日経平均が75日移動平均線から下放れるかどうか正念場の週となっていたが、見ての通りの頑強ぶりで同移動平均線を再び上に抜けてきた。依然として三尊天井の形が残っていることに変わりはなく、25日・75日線のデッドクロスも早晩示現することが避けられそうにないが、それでも今週はここまで4連騰と想定を超える粘り腰をみせた。
 
東京証券取引所が引け後に発表した、8月第3週(14-18日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は7415億円の売り越しで、8週ぶりに売り越し。個人投資家は3558億円の買い越しで、2週ぶりに買い越した。
 
 
25日の日経平均株価は、ジャクソンホール会合でパウエルFRB議長の講演が予定されているが、開始時間が23時05分のため、様子見姿勢が強まると思われる。
ただ、24日の強い地合いや、フシ目の3万2000円台を維持したことから、良好な地合いが継続しそうだ。日経平均株価の25日移動平均線(24日時点で3万2335円)が意識される場面も想定される。
本日の米国市場でエヌビディアが大きく上昇するであろうことは先取りしていることから、ナスダックが強かったとしても好影響は限定的となるだろう。米国の10年債利回りがもう一段低下してくるようなら、リスク回避の売りが手控えられて水準を切り上げる展開も期待できる。
市場では「海外市場頼みの状況が続くなか、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を控え、模様眺めムードが広がる可能性もある」との声が聞かれた。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
33293.40  ボリンジャー:+2σ(25日)
33017.26  ボリンジャー:+1σ(13週)
32814.25  ボリンジャー:+1σ(25日)
32640.07  ボリンジャー:+1σ(26週)
32608.94  均衡表雲上限(日足)
32519.03  均衡表転換線(週足)
32439.51  13週移動平均線
32382.01  均衡表基準線(日足)
32335.10  25日移動平均線
 
32287.21  ★日経平均株価24日終値
 
32102.22  75日移動平均線
31944.62  均衡表転換線(日足)
31861.75  ボリンジャー:-1σ(13週)
31855.95  ボリンジャー:-1σ(25日)
31799.43  6日移動平均線
31450.76   新値三本足陰転値
31376.80  ボリンジャー:-2σ(25日)
31352.35  均衡表雲下限(日足)
31283.99  ボリンジャー:-2σ(13週)
30897.65  ボリンジャー:-3σ(25日)
30706.23  ボリンジャー:-3σ(13週)
30548.04  26週移動平均線
30202.91  均衡表基準線(週足)
29281.05  200日移動平均線
 
ローソク足は6本連続陽線で終了。終値は75日移動平均線(本日32102.22円)やパラボリック陽転値(本日32226.83円)を超えて25日線との下方乖離率を0.15%に縮めた。5日線が上昇角度を増して足元の買い圧力の増大を示唆していることもあり、25日線突破に期待をつなぐ形で取引を終えた。
 
 
 

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