きょう(26日)の日経平均株価が前営業日比203円安の2万8416円と反落。前日の欧州株市場では独DAX指数を除き主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でも金融株や景気敏感株、ハイテク系グロース株と幅広く売られ、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落。ナスダック指数の下落率は約2%に達した。騰落レシオからは、既に膨らみ切った風船の状態にあった東証プライム市場は当然ながら売りに晒される格好となった。
あす27日の日経平均株価では、米銀行不安がくすぶるなか、主要企業の決算本格化をにらみ個別株物色に傾斜する可能性がある。
26日引け後にはハイテクセクターのアドバンテスト、ファナックや、インバウンド(訪日外国人旅行)関連のJR東海などが決算を発表。あす以降、注目企業の決算が一段と増え、決算絡みの売買が主流になるとみられる。
ここからもう一段売られた場合には、25日線(2万8068円、26日時点、以下同じ)がサポートになると期待できる。25日線を割り込んだとしても13週線(2万7843円)が控えており、2万8000円どころが下値のメドとして意識される。冷静に押し目を拾っておきたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
29128.97 ボリンジャー:+3σ(13週)
28991.64 ボリンジャー:+2σ(26週)
28960.36 ボリンジャー:+2σ(25日)
28700.64 ボリンジャー:+2σ(13週)
28576.46 6日移動平均線
28544.76 均衡表転換線(日足)
28514.39 ボリンジャー:+1σ(25日)
28416.47 ★日経平均株価26日終値
28272.30 ボリンジャー:+1σ(13週)
28249.34 ボリンジャー:+1σ(26週)
28068.42 25日移動平均線
27991.16 均衡表基準線(日足)
27843.97 13週移動平均線
27813.26 新値三本足陰転値
27719.81 均衡表転換線(週足)
27683.86 均衡表雲上限(日足)
27622.45 ボリンジャー:-1σ(25日)
27575.12 75日移動平均線
27509.30 200日移動平均線
27507.04 26週移動平均線
27415.64 ボリンジャー:-1σ(13週)
27321.34 均衡表雲上限(週足)
27256.18 均衡表雲下限(週足)
27234.29 均衡表基準線(週足)
27227.20 均衡表雲下限(日足)
27176.48 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足はマドを空けて下げ、4本連続陰線で終了。4月10日以来およそ2週間ぶりに終値が5日移動平均線を下回った。5日線が2日続けて下降したこともあり、足元の売り圧力増大が窺える。25日線や一目均衡表の基準線が上向きをキープしたため大勢では上昇基調の継続が期待されるが、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は128.36%(昨日146.53%)と120%ライン超えにとどまっており、短期的な調整圧力への警戒が引き続き必要となろう。
